ロンドン支局

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スイスABB、21年の売上高予想を上方修正 株価13年ぶりの高水準
スイスの産業機械大手ABBは4月15日、新型コロナウイルスの感染拡大で低迷した昨年の営業成績が順調に回復していることを理由に、2021年12月期の売上高予想を上方修正した。為替変動や大型の買収・売却案件を考慮した場合、売上高が前年比で5%以上増加するとの予想を打ち出した。これを受け、同社の株価は約13年ぶりの高水準となった。従来予想では3〜5%の増加となる見通しだとしていた。ロイター通信はアナリストの見解として、電化製品や工場の自動化事業が想定以上に好調だった可能性を報じている。
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欧州「デジタルユーロ」、アンケート調査で40%以上がプライバシー確保を重視
欧州中央銀行(ECB)は4月14日、ECBが発行を計画しているデジタル通貨「デジタルユーロ」に関して市民や専門家から意見を募った公開協議結果を公表した。回答者8200人のうちプライバシーの確保を最重要視するとした人は40%を上回り、決済情報の匿名性が失われることへの懸念が根強いことを示す結果となった。ECBは、デジタルユーロを立ち上げるかどうか、今年半ばまでに発表する計画としている。
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デンマーク、英アストラゼネカ製ワクチンの使用を全面中止、欧州で初めて
デンマーク政府は4月14日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの使用を完全に中止すると発表した。同ワクチンがまれに血栓症を引き起こすリスクを懸念し、欧州で初となる全面使用中止に踏み切った。これにより、同国のワクチンプログラムに数週間の遅れが出るとみられる。デンマークではこれまでに14万人以上がアストラゼネカ製のワクチンを接種し、そのうち2件の血栓症事例が報告され、うち1件は死亡事例だったことが明らかになっている。世界保健機関(WHO)や欧州医薬品庁(EMA)は、潜在的なリスクをはるかに上回るメリットがあるとしてワクチン接種の継続を推奨している。
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英競争・市場庁、英通信大手バージン・メディアとO2の合併を認可
英競争・市場庁(CMA)は4月14日、英通信大手バージン・メディアとO2の合併を認可することを発表した。バージン・メディアはブロードバンドとケーブルテレビ事業で600万人の顧客を、O2は携帯電話通信事業で3400万人の顧客を抱え、英国最大規模の通信企業になるとみられる。
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