採用活動をするのは人事部である企業は多数派だが、採用は事業戦略とも密接な関係にあり、人事部だけでなく人材を迎え入れる部署との連携が欠かせない。ビズリーチの酒井哲也社長は、今やキャリア人材の採用は「待ち」から「攻め」へとシフトしていると話す。

酒井哲也(さかい・てつや) ビズリーチ代表取締役社長
酒井哲也(さかい・てつや) ビズリーチ代表取締役社長
リクルートキャリアで中途採用領域の営業部門長などを務め、2015年11月ビズリーチ入社。ビズリーチ事業本部長、副社長などを経て22年7月から現職。(写真:陶山 勉)

 人材業界に20年近く身を置いていますが、ここにきて企業側の人材の捉え方が大きく変わり始めているのを肌で感じています。

 会社を動かすのは「ヒト・モノ・カネ」とよくいわれますが、現在は「ヒト・ヒト・ヒト」になっている状況かもしれない。極端かもしれませんが、それだけ経営において、人材の重要性が高まっているのです。

 世の中は高度化・専門化している上に、今までの延長線で物事を考えられなくなってきました。新規事業を始めるにしろ、経営改革を進めるにしろ、今まで自社にいなかった新たなスキルを持った人材が必要になります。

 加えて、欲しいスキルの中身もどんどん多様化していくので、新卒から教育していたのでは間に合わない。多くの企業が「既存の人員だけではやっていけない」と感じ始めているのではないでしょうか。

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