「暗号野郎」と呼ばれる人々がいる。暗号技術を駆使して社会変革を起こそうと、2000年代初頭まで活発に活動していた集団だ。その中に、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏もいた。アサンジ氏の異母弟に当たるガブリエル・シプトン氏が「現代の暗号野郎」たちと組んで、兄の解放運動を繰り広げている。シプトン氏に闘争の全容を聞いた(シプトン氏については前回の記事「『兄救え』ウィキリークス創設者の弟、強国・米に挑む」で詳報)。

国家機密を暴露した罪で米司法省から起訴されているジュリアン・アサンジ氏が、19年から英国の刑務所に収監されています。

ガブリエル・シプトン氏:収監された時から私は兄ジュリアンの解放に向けて、暗号資産(仮想通貨)コミュニティーの人々に協力を呼びかけています。仮想通貨の源流をたどるとジュリアンもメンバーの1人だったサイファーパンク(暗号野郎)に行き着きます。目指す方向が一緒であり、強い味方になってくれています。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り959文字 / 全文1384文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「Web3の正体 始まった「デジタル独立運動」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。