
「流出事故か」と疑ってしまうほど、極めて詳細な数字を、惜しげもなく公開しているサイトがある。「CRISP METRICS(クリスプ・メトリクス)」だ。
店舗別の月次売り上げ見通し進捗率や売上高成長率、アクティブ顧客数、リピート顧客数、顧客満足度、良品率、5分以内調理完了率、店内スタッフの熱狂度、早期退職人数……。
公開されているのは、CRISP(クリスプ、東京・港)が運営するサラダ専門店「クリスプ・サラダワークス」の社内データだ。しかも、こんな注意書きが添えられている。
「安心してください、社内データの流出事故じゃないです。」
ただ奇をてらって、注目を集めようとしているわけではない。そこには明確な狙いがある。
「占いに頼った」外食業界を変える
「占師の意思決定に頼った外食業界の在り方を変えたいんです」(クリスプの宮野浩史社長)
占師とは特に創業社長を指す。自らの勘とセンスで店を開発し、ヒットへと導く。しかし、なぜ売れたかは、本人にも分からない。分析できるデータがそろっていないからだ。かくいうクリスプも創業当初はそうだった。
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