「ベンチャー型事業承継」を目指すアトツギとスタートアップはどこが違うのか。注目イベント「アトツギ甲子園」の参加者に対するアンケートからアトツギの思いや悩みが見えてきた。

私たちが提唱するベンチャー型事業承継とは、単に「独創的なビジネスアイデアを事業化すること」でも、「簡単にもうかりそうな事業に手を出すこと」でもありません。「会社の永続にコミットする後継者が、変わりゆく時代の中で、家業をアップデート」することです。
そんなアトツギが集まるイベントが「アトツギ甲子園」です。このイベントは中小企業庁が主催し、39歳までの中小企業の後継者を対象に、既存の経営資源を活用して展開する新たなビジネスアイデアをピッチコンテスト形式で競います。
地域の経済をけん引するアトツギに向けた場として2021年から始まりました。23年3月で3回目となります。3地域で開催される地方ブロック大会をクリアしたアトツギが東京で開催の決勝大会に臨みます。
アトツギとスタートアップの違い
アトツギ甲子園にエントリーするのは、実際、家業に加わり、新たな事業展開を模索している人ばかりですから、その分悩みは具体的で、切実です。今年の大会にエントリーした192人(平均年齢32.4歳)のアンケートにもその姿が浮かびます。
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