川内:ありがとうございます。

じゃあ、特に介護の話を聞こうと思ってということではなく。

畑中:あの番組は「今週のスゴイ人」のコーナーが好きで、毎週聴いているんです。ちょうど施設にいる父のことで、向き合い方に少し悩んでいたときだったので。そして、私はこの人(川内さん)が話している「親不孝介護」はできているな、と思って聞いていたんですけど、だんだんと「あれ、もしかして?」と思い始めて。

思い始めて。

電子版で、即、お読みになれます!
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畑中:「これは読まないとだめだな」と思って、電子書籍で『親孝行介護』をぽちっと。便利ですよね。すぐ読めるので。

聞きながらすぐその場で買って読んで、みたいな感じですか。

畑中:そうです、そうです。

素晴らしい、ありがとうございます!

畑中:いえいえ、こちらこそ。おかげでずいぶん考え方を切り替えることができました。

任せればいいのに、任せきれない

しんどいお話の振り返りで申し訳ないんですけれども、当時、畑中さんがお父様との関わりで、どんなことで悩んでいらっしゃったのかというあたりから、聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

畑中:父はサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に今、いるんですけれども、介護関連のサービスをフルに利用しているので、はっきり言って家族は手を出さなくてもいいんです。

 けれども、ついつい私がやりすぎて、スタッフさんに父のことを、任せていいのに任せきれなくて、抱え込んでいた。お願いすれば日々のこと、洗濯にしても何にしてもやってもらえたんです。ツイッターにちょっと書きましたけど、一方で父も私をちょっと頼りにしすぎていた。周りの人に自慢したい気持ちもあったんでしょうね。私が毎日毎日、行っていたので。

えっ、お父様の施設に毎日行ってらしたんですか?

畑中:そう。それで「娘は毎日来てくれるんですよ」とか、「私は娘がいないとだめなんです」とか、そういうことを父は言う。言われて嫌だなと思いつつも、そういうのが私にも刷り込みとして入っていって、そうすると「しんどいけど、やらなきゃ」みたいな気持ちになっていく。

 サ高住ですから、いろいろな方がいらして、自立している方もいれば、父のように介護状態の方もいらっしゃいます(同じサ高住でも施設によって、受け入れる人の範囲には違いがある)。私が毎日行くことで、「うちの家族は来てくれない」と、ちょっと寂しそうな顔をする方がいらっしゃったんですね。これはよくないなと頭の隅で思ってもいました。

 だけど、父のいるサ高住、私の今住んでいるところ、そして実家も、全部徒歩圏なんですよ。

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