11月、愛知県長久手市で「ジブリパーク」が開園する。世界にその名をとどろかせるスタジオジブリの作品に登場する建物や、キャラクターをイメージしたテーマパークだ。愛知県の新たな観光の目玉となりそうだが、大村秀章・愛知県知事はこのプロジェクトを「文化事業」に位置づける。コンテンツを用いた観光資源が、やがて世界から人材を引き寄せる。その真意を大村知事に聞いた。

「ジブリパーク」開園は目前ですね。
大村秀章・愛知県知事(以下、大村知事):2005年の愛知万博(愛・地球博)開催地の会場跡地に開設された「愛・地球博記念公園」(愛知県長久手市)に、22年11月からの1期には3エリア、23年度からの2期には追加で2エリアがオープンする予定です。約200万平方メートルある公園の中で、未利用地やもともと万博のパビリオン(展示館)が立っていた場所をリノベーションして、有効活用します。

どれくらいの来園者を想定していますか。
大村知事:スタジオジブリの作品は、世界にファンが多いキラーコンテンツです。入場は日時やエリアごとの予約制になっていますが、来場者数は1期に100万人、2期には180万人を見込んでいます。しかし、そんな数では収まりきらないだろうと今から期待をしています。国内向けの開園前内覧会にも数多くの応募がありました。
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