司会進行の清野由美です。今回、田中みな実さんにご登場いただくことは、『日経ビジネス電子版』の読者の方々にとっては、かなりの驚きではないかと思います。というのは、当サイトのメインの読者層は企業社会の方々で、いわゆる「F1層(20歳から34歳までの女性)」ではなく、また、田中さんが活躍されているテレビや美容、化粧品、ファッションの領域とはだいぶ離れていますので。
田中みな実さん(以下、田中):そうですね。うちの父が「日経ビジネス」を愛読しています。

はい、まさしくお父さまがお読みになるような媒体である、ということなのですが、澤本さんはそこに田中さんの何を届けたいと思いましたか。
ポジション感覚のすごさを見てください
澤本嘉光さん(以下、澤本):田中さんは、お会いする前のイメージと、お会いしたときの感じが全然違う方なんです。僕、どこまでしゃべっていていいか分からないので、後で切ってもらいたいんですけど、
田中:どこまででもお話しいただいて構いませんよ。
澤本:テレビで見る田中さんは今、「あざとい人」になっているじゃないですか。新人アナウンサーのころは、少しつんとしたかわいさの「役」をやっていたと思うんですが、そういうものを含めて求められている自分をきちんと演じている。というのは自己分析がめちゃめちゃ正しくないとできない。
あざとさというと嫌われそうなんですが、田中さんはそれも込みで自分のものにして、最終的に損をしていない。そのポジション感覚のすごさをずっと感じていて。
そもそも澤本さんと田中さんとのなれそめは、どのようなものだったのでしょうか。
澤本:それは、田中さんからお話してもらった方がいいのでは?
田中:いや、澤本さんからどうぞお話しください!
澤本:もう、何年前ですかね。2010年にTBSの「6チェン!」というキャンペーンを僕が担当して、「6」の形をした人工毛を顔の周りに巻いていただいたビジュアルで、番組に関係されている司会者さん、キャスターさん、タレントさんら多くの方々にご出演していただいたことがあるんです。そのキャンペーンに局のアナウンサーの方を起用してもいいと言っていただいて、「誰がいいですか?」と聞かれたときに、TBSのHPで当時のアナウンサーさんの名鑑を見て、なんだか気になって「この方がいいです」と、お願いしたのが田中さんでした。
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