米テスラの元CTOでイーロン・マスク氏の盟友、ジェービー・ストローベル氏。現在は米レッドウッド・マテリアルズCEOとしてEV電池のリサイクルに取り組む。同氏がテスラとマスク氏との関係について直撃インタビューに答えた。

■連載予定(タイトルや回数は変わる可能性があります)
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・元テスラCTOストローベル氏が語る「マスクとの関係」(今回)
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 米テスラのCTO(最高技術責任者)職を辞したのは2019年7月だが、今でもイーロンのことは心から尊敬しているし、友達であることに変わりない。私はイーロンとテスラから本当にたくさんのことを学んだ。

 テスラは10年からの数年トヨタ自動車と提携し、私はトヨタ車に搭載する電池とパワートレインを製造するプロジェクトを率いていた。トヨタの技術者たちと長い時間を共に過ごす中で、彼らの生産管理手法「トヨタ生産方式(TPS)」を尊敬するようになった。トヨタから(カリフォルニア州)フリーモントの工場を譲り受け、トヨタで働いていた従業員も何人か転職してきた。一方で生産ラインはトヨタのものを引き継いだのではなく全くの別物。でもこの時に、非常に高い品質の製品を量産するというマインドセットを受け継いだと感じている。

ジェービー・ストローベル
ジェービー・ストローベル
レッドウッド・マテリアルズCEO(最高経営責任者) 米スタンフォード大学で1998年に学士、2000年に修士を取得後、04年に5番目の社員としてテスラ入社。CTO(最高技術責任者)を15年務める間、電池セルの設計・調達網の構築、ギガネバダ立ち上げなどを担当、マスク氏が厚い信頼を寄せる。17年にレッドウッド・マテリアルズ設立。19年7月にテスラCTOを退き特別顧問に。(写真=Bloomberg/Getty Images)

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