脱炭素やデジタルトランスフォーメーション(DX)、経済安全保障など、企業の経営環境には大きな波が押し寄せている。いずれの分野も官民連携が欠かせず、規制や政策の方向性をつかんでおかなければ適切な経営判断はできない。本コラムでは、日本経済や企業経営に大きな影響を与える政策について、実務を担当する霞が関の官僚や政治家に聞いていく。(写真:Shutterstock)
シリーズ
政策道場

8回
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脱「安いニッポン」へ 経済産業政策をどう変えるべきか
国際的に産業政策の方向性は分岐点に差し掛かり、日本も軌道修正している。経済産業省は「新機軸」として、国が従来よりも経済界と関わり、羅針盤の役割を果たそうと動き出した。現時点でいかなるミッションを考えているのか、経済産業政…
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税金は嫌われ者 税制の「納得感」をどう高めていくべきか
少子高齢化の加速や新型コロナウイルス対策などを受けて拡大を続ける日本の財政。企業収益の拡大などから2022年度の税収総額は過去最大を更新する見通しだが、国の一般会計歳出の6割程度しか賄えない状況だ。税収の主役が所得税から…
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COP27でも注目の「移行金融」、日本の取り組みを世界標準に
諸外国に比べて鉄鋼や化学などのCO2(二酸化炭素)多排出産業を数多く抱える日本は、再エネ導入を促進するのみならず、省エネやエネルギー転換などで少しずつ低炭素化を実現する「移行(トランジション)」と呼ばれるアプローチが必要…
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世界ワーストの債務残高水準 日本の財政は持続可能か
英国が9月、財政拡大にアクセルを踏もうとした途端、財政の先行き懸念から国債売りや通貨売りに見舞われた。GDP(国内総生産)比での債務残高が世界でも最大水準の日本にとっても無縁ではいられない。防衛費やグリーン投資の財源の手…
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経産省GX戦略キーマンが直言、「アンモニアと水素に勝機あり」
日本企業にとって、脱炭素対応が重要な経営課題になっている。日経ビジネスLIVEでは9月8日に「経産省のGX戦略キーマンが直言 水素、アンモニア、原発…日本企業の勝機」と題するウェビナーを開催した。登壇したのは経済産業省で…
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電力危機、この冬は乗り越えられるのか 原発再稼働は?
電力需給逼迫の危機が叫ばれる回数が増えてきた。停電にならないよう全国の電力の需給状況をみているのが経済産業省資源エネルギー庁の小川要・電力基盤整備課長だ。需給逼迫時の対応や冬の供給力の見通しなどを聞いた。
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参加者募集 経産省キーマンが直言「GX」時代のエネルギー戦略
脱炭素に向けた事業変革=GX(グリーントランスフォーメーション)の潮流が迫る中、日本企業の勝ち筋はどこにあるのか。霞が関のキーマンの1人である経済産業省の山下隆一製造産業局長が日経ビジネスLIVEに登場する。
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[新連載:政策道場]LNG争奪戦、日本はどう立ち向かうのか
国際的なエネルギー相場の高騰が続く中、輸入に頼る日本は難しい状況が続く。特に発電の4割を担う液化天然ガス(LNG)は、電力需給が逼迫する昨今において存在感を増している。政府は調達戦略をどう描くのか、キーマンである経済産業…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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