中国で人気の育児メディア「Babily (ベイビリー)」。運営するのは日本のスタートアップ、Onedot(ワンドット)だ。動画メディアがひしめく中国で、どのようにしてユーザーの支持を集めたのか。
スマートフォンのアプリに表示されたサムネイルをタップすると、食材や調理方法が説明された1分程度の動画が表示される――。
一見すると、よくある「レシピアプリ」のひとコマだが、これらの動画はすべて妊婦向けの産前・産後食レシピだ。中国で人気の育児メディア「Babily (ベイビリー)」で視聴できる。

Babilyで見られるのは産前・産後食レシピだけではない。離乳食レシピや絵本紹介、育児グッズやマタニティーヨガ、そして医師が監修した妊婦向けの情報コンテンツなど多岐にわたり、その数は1500本を超える。動画だけでなく、妊婦の体重管理など、出産・育児に関するツールも提供している。
2017年のサービス開始以降、Babilyは中国の育児世代からの熱烈な支持を集めている。SNS(交流サイト)上でのフォロワー数は1500万人を超えており、年間約100万人規模の妊婦との接点があるという。
今や「中国最大級の育児メディア」と呼ばれるまでに成長を遂げたBabily。実はサービスを提供するのはOnedot(ワンドット)という東京都渋谷区に本社を置く、16年12月設立のスタートアップだ。競争が激しく、日本の大企業ですらも苦戦する中国市場で、ワンドットはどのようにしてユーザーの支持を集めたのか。
ユニ・チャームとBCGの共同企画で産声
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