「無印良品」を展開する良品計画は2月17日、中国上海市で「農場」をコンセプトに掲げる新店舗をオープンした。同社として初となる自社管理の農場で有機栽培した野菜などを取り扱う。新型コロナウイルス禍などで苦戦していたが、新たな提案は消費者に受け入れられるか。
「コロナ明けのタイミングで、新たなものを打ち出したかった」。良品計画で中国事業を担当する清水智副社長は、上海の浦東地区にあるショッピングモール「上海前灘太古里」に出店した新店舗への期待をこう口にする。

新店舗の目玉が「MUJIファーム」と呼ぶ自社管理の農場で有機栽培された野菜だ。中国浦東地区に設けた農場で良品計画が指定する品種や栽培方法で野菜を作り、店舗で販売する。「周辺に工場がないエリアで有機肥料の野菜を手掛けている。24時間以内に出荷するなど、物流ルートも管理している」と清水副社長は話す。

新店舗では自前農場で栽培した野菜を使ったレストランも展開する。料理は旬の野菜にこだわるだけでなく、化学調味料や保存料を使用しないという。有機栽培の野菜を使った弁当も販売する。
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