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「経済安保」国益を守る

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39回
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高市早苗経済安保相に聞く、日本の技術流出をどう防ぐか
日本の技術が他国へ流出しているのはこれまで見てきた通りだ。ウクライナ情勢の緊迫化など国家間の争いが意識され、経済安全保障への関心が高まる中、「だだ漏れニッポン」脱却に向けてどのように取り組むのか。高市早苗経済安全保障相に…
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高度化する「盗み」の手口 知財を守り成長するための3カ条
日々進化、高度化する「盗み」の手口。知財を守りつつ、成長や企業価値向上といった攻めにもつなげていくには何が重要か。流出防止対策の実例とともに、心得ておきたい3カ条を見ていく。
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サイバー攻撃、陰の主役は「国家」 企業は太刀打ちできるか
国家間の争いは、情報工作や経済制裁などを複合した「ハイブリッド戦」の様相を呈している。その新たな戦闘手段として浮上し、脅威を増しているのがサイバー攻撃だ。国家が主導し、経済的利益のために海外企業が被害に遭うケースも多い。
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気づけば偽物が“本物”に 脅かされる日本の化粧品や農産物
高品質が売りのジャパンブランド。気がつけば海外へと流出してしまっているケースは少なくない。その一因として無視できないのが、「拠点」を取り巻くリスクだ。
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海外勢が羨望 危機迫る「夢の再生医療」iPS細胞を守れるか
公安調査庁は技術の流出経路として主に7つを指摘している。中でも合弁会社の設立や業務提携などといった「協力関係」を通じて技術が流出するリスクは、分業化とグローバル化が進む経済環境の中で、中小企業を中心としたあらゆる企業につ…
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次世代太陽電池、ノーベル賞級・日本人開発者も驚く中国の包囲網
技術流出はどのような経緯をたどるのか。公安調査庁は「人材リクルート」「投資・買収」「不正調達」など主に7つの流出経路を指摘している。日経ビジネスはリスクを「人材」「協力関係」「拠点」の3つに分類し、ポイントを探った。中で…
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[新連載]「まさか中国に漏れるとは」 日鉄元技術者の後悔
ものづくりの先端技術から、改良を重ねた農産物の種苗まで、ハイクオリティーを売り物にしてきた日本の知的財産が闇に紛れて流出し続けている。厚待遇による人材引き抜きや、合弁企業を通じた技術移転など、手法は多様化、巧妙化。最近で…
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国富流出「10年で約50兆円」エネルギー輸入で大打撃
エネルギー価格の高騰で膨らみ続けているのが日本の貿易赤字額。経済制裁など「対ロシア」対応では先進国と足並みをそろえるが、米国などとは置かれている状況が異なる。資源の産出国である米国や中東、それら地域に権益をもつ欧米メジャ…
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LNGこの冬が正念場 「サハリン2途絶」2つのシナリオ
夏以上にエネルギーが逼迫する懸念が強いのが冬だ。とりわけ、この冬はエネルギー関係者の警戒感が一段と強い。理由は、日本が年間500万~600万トンのLNGの供給を受けるロシアの天然ガス開発事業「サハリン2」からの調達が途絶…
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生産コストの半分がエネルギー、産業界は「危機的状況」
「もう販売価格への転嫁しかない」「将来への投資ができない」──。エネルギー価格の高騰で産業界が悲鳴を上げている。関西の企業は電力会社の値上げが、独占禁止法が禁じる優越的地位の乱用に当たるとして公正取引委員会に申告書を送付…
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新電力の相次ぐ値上げと破綻、電気代2倍に老舗遊園地が悲鳴
ウクライナ危機や円安などによる燃料代高騰を背景に電気代が跳ね上がっている。2016年の電力小売り全面自由化後、参入が相次いだ新電力による経営破綻も増加。市場の旗振り役だった新電力と契約していた事業者からは悲鳴が上がる。寄…
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陸上風力発電のジレンマ 自然エネ開発が自然の脅威となるのか
陸上風力発電の計画中止が国内で相次いでいる。日本は平野部が限られているため、山の上に建てるケースも多い。地盤がしっかりしていないと土砂崩れの恐れがあり、対策を練り直すことになる。まず四国のケースを見てみたい。
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漁業お助けキーマン、38歳核ごみ反対派が力説するその理由
核のごみ問題で揺れる北海道南西部の港町・寿都町。2年前、片岡春雄・町長が率先し原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の文献調査に手を挙げた。町では賛否が渦巻き、町民の間で分断が起きた。反対派が懸念するのは、基幹産業…
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[新連載]原発核ごみどこへ、調査開始で分断された北海道の町
核のごみ問題に迫る。岸田政権が原発再稼働を進める方向へ転換を図るなか、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)をどう扱うかは喫緊課題となる。地中に埋める核ごみの最終処分場選定に向けた文献調査が始まっている北海道寿都町…
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農業参入の大企業は脅威か味方か、ローソンとセブンの挑戦
大企業による農業参入は、農業界から脅威として捉えられたり、半信半疑の目で見られたりするケースも少なくなかった。しかし、消費者と豊富な接点を持つ企業と組めば、農家にもメリットがある。ローソンやセブン&アイ・ホールディングス…
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「愛媛の心」ポンジュースを支えろ、かんきつ総動員戦略
生産者の減少が止まらない日本農業を象徴するのが果実分野だ。ミカンの小売価格は過去10年で3割上昇し、もはや嗜好品といえる。特に加工向けに出荷できる農家が減っており、国産果実のジュースはどうすれば維持できるかが課題だ。ポン…
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「コオロギから機内食」新たんぱく源と環境問題解決の一石二鳥
家畜に比べ、少ない餌や水で育てられるコオロギなどの昆虫も近年、動物性たんぱく質の代替供給源として注目されている。ただ、あまりなじみのない食材なだけに導入へ向けては試行錯誤が続く。
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ブランド和牛農家も飼料高で大打撃、子牛がもっと厳しい理由
日本の高級食材を代表する和牛だが、餌のサプライチェーンは海外に頼っている。風光明媚(めいび)な山あいの農場も、国際的な飼料相場高騰と円安の打撃を受けている。
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牛も飼育員も眠れない 酪農DXで仕事環境を改革する
深夜の牛のケアも欠かせない酪農は、長時間労働をどうやって減らし、働き手を確保するかが課題。そこで牛にも人にも役立つデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指し、新興企業の取り組みが進んでいる。
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漁業を救え 近大マグロからフグ、タイのゲノム編集まで
水産物の安定供給を考える上で、今後の切り札となるのが養殖業と、ゲノム編集など育成技術の発展だ。養殖業には商社やベンチャー企業、飲食店などが参入している。期待は高まる一方だが、緒に就いたばかりの事業も多い。餌代などが高騰す…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回