前回から読む)  日立製作所やデンソーなどがリスク管理の体制見直しに動いている。経済安全保障を最前線で支えるのは企業。責務が生じ、国の関与も強くなる。半面、リスク軽減で先んじれば、サプライチェーン(供給網)上で優位性を構築できる。もともと「安心、安全」は日本企業のお家芸。新時代のリスク管理が問われている。

日立製作所はリスク管理体制を見直した(写真=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
日立製作所はリスク管理体制を見直した(写真=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 「経済の変動に加えて、サプライチェーン、地政学、環境、技術、パンデミック、大規模災害など想定される重要なリスクは多い。こうしたリスクが実際に顕在化する可能性があり、中期経営計画達成の妨げとなりかねない」。日立製作所の小島啓二社長は4月や6月に開いた説明会で度々、リスク管理体制の強化について言及して危機感を募らせている。

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