(前回から読む) なぜ今、経済安全保障の重要性が高まっているのか。その背景の1つにハイブリッド戦への変化がある。武力だけでなく経済的手段によっても、政策変更を迫られる。ただし、「経済」はもともと「安全保障」を支える4本柱の一角をなしていた――。政府において、経済安全保障の司令塔を務めた、北村滋・前国家安全保障局長に語ってもらった。
(聞き手、まとめは森 永輔)

今なぜ経済安全保障なのか。理由の1つに、戦争がハイブリッド戦に変化してきたことがある。
戦争は、武力を手段として、自らの国家意思を相手国に強制し、自国の戦略目標を実現するもの。しかし、武力でなく「経済的手段」を使って相手国に政策変更を迫ることもできる。
それだけではない。サイバー攻撃という「技術的手段」や、謀略を行ったり、相手国の中の内通者を使ったりする「政治的手段」もある。
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