国籍、性別、年齢、人種、ジェンダーの違うさまざまな属性の人たちが入り交じり、私たちの生きる社会はどんどん多重化していき、複雑になっていきます。趣味嗜好やスキル、生活様式、価値観もさまざま。みんな違ってみんないい。しかしながら、互いの違いを受容しなかったり、一方が差別に追い込まれたりする場面も顕在化しています。多様性に富んだ社会を目指す企業や団体、キーパーソンを取材し、考えや取り組みを紹介していきます。あらゆる人々と分かり合って共存するための課題解決のカギを探していきませんか。(写真:Shutterstock)
シリーズ
ダイバーシティと共生社会

11回
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玩具業界の挑戦 「男の子だから」で商品を買わない親は25%
玩具業界が多様性に対応した商品開発を始めている。玩具のアワードでも、「男の子」「女の子」と対象を分ける賞が廃止になった。時代の変化に玩具企業はどのように対応しているのか。
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「結婚できないから海外へ」 多様性が遠のく日本の制度
岸田文雄首相とその元秘書官による、同性婚についての発言が国内外で波紋を呼んでいる。日本では同性婚が認められておらず、海外に移住して結婚する人も少なくない。多様性を認められない国からは人が出て行くばかりだ。
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男女のバディー作品が当たり前の時代に 大奥・よしながふみ
男女が逆転する設定の漫画『大奥』。作者よしながふみ氏は、恋愛のパートナーや友達とも違う、仕事のバディーという関係にある男女の物語が受け入れられる時代になったと話す。
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大奥・よしながふみ 恋愛・仕事・友人…人間関係は多様化する
徳川将軍家の史実をベースにしながらも、男性である人物は女性として、女性である人物は男性として描かれ、将軍職も女性が継承するという斬新な設定が話題を呼んだ漫画『大奥』。作者のよしながふみ氏に、17年近く続いた連載を振り返っ…
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「英語だけはネイティブに習う必要なし」高野秀行氏の学習法
「英語ばかりはネイティブから学ぶ必要はない」――フランス語やスペイン語から少数言語まで学んでいる高野秀行氏がそう話すのは、グローバリゼーションと言語との深い関係に由来している。
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「今はメンズ・クライシス」の時代 男性学の伊藤公雄・京産大教授
男性学が専門の京都産業大学の伊藤公雄教授は、「男は一家の大黒柱であるべきだ」といった根強い性別役割意識と、ジェンダー平等に向けた社会の変化の間で葛藤を抱える男性は多いと指摘する。日本のジェンダー構造が形成された背景や、経…
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男性育休の普及阻む性別役割意識、「男の生きづらさ」の一因に
国は男性の育休取得を推進しているものの、実際には上司の無理解などから取得を断念せざるを得ないケースが多い。大きな壁となっているのが、日本人に根強く残る「男は仕事、女は家庭」という性別役割意識だ。「男らしさ」という無意識の…
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中小企業でも男性育休推進の動き、サカタ製作所は取得率100%
男性の育休取得率3割の目標達成に向け、国は4月から改正育児・介護休業法を順次施行している。足元の取得率は約14%とまだまだ低水準だが、そんな中でも法改正に先駆けて育休推進に取り組む中小企業やスタートアップがある。男女とも…
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[新連載]男性育休は怖くない、積水ハウスは4年弱で1000人以上取得
共働き世帯が増える中、男性の育児休業を後押しする国の制度が拡充されている。日本は大きな男女格差が生産性向上を阻んでいるとされ、企業にとっても育休を取得しやすい環境整備は社員の定着と新たな人材確保につながるメリットがある。…
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ジェンダーギャップ解消で組織は強くなる サイボウズ青野社長
世界経済フォーラム(WEF)が発表した2022年版のジェンダーギャップ報告書で、日本は146カ国中116位だった。長らく主要先進国の中で最下位の状態が続いている。「100人いたら100通りの働き方があっていい」という組織…
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難民鎖国ニッポン、ウクライナ人はなぜ「避難民」なのか
ロシアのウクライナ侵攻を機に、日本の難民制度のあり方が問われている。硬直的な日本の難民認定制度では難民認定が進みにくく、多くの課題が指摘されてきた。政府は紛争でウクライナから脱出した人々の受け入れをきっかけに、日本の難民…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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