『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(日本経済新聞出版)より
『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(日本経済新聞出版)より
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 これは、ある時点の資産と負債の状況を表した貸借対照表のことで、おもに企業が作成するものですが、個人でも有効です。

 バランスシートは時価で評価を行いますので、実質的な財産が把握できます。また、キャッシュフロー表だけでわからない資産構成上の問題点などを洗い出すことも可能です。

 純資産の割合が大きいほど、健全なバランスシートと言えますが、マイナスになれば債務超過。つまり、財産があっても借金が多く、不測の事態に対して弱いということです。

 アドラー心理学でも説かれているように、楽観主義は「将来何がどうなるかわからないけれども、とにかく今のうちにできることはやっておく。その後はなるようにしかならないから、のんびり行こう」と腹を括ること。一方、楽天主義は「最悪なことは起こらないから大丈夫」という考えで、現実を甘く見過ぎている。都合の悪いことは蓋をして無視しがちです。

 不測の事態に備えるには、悲観主義や楽天主義にならず、楽観主義を身につけること。現実を直視し、できるだけ正確に分析し、今できることを前向きにやっていくことが大切です。

 人生は短くて一度きりです。何が起こるかわからない時代ではありますが、「固定支出の見直し」や「個人バランスシートの作成」など、自分たちができることを可能な範囲でやったうえで、後は人生を精いっぱい楽しむようにしたいものです。

(写真:Kite_rin/Shutterstock.com)
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日経BOOKプラス 2022年5月19日付の記事を転載]

“貯まる”行動原理のキホンをFPが教えます

「玄関先にビニール傘」「カードを3枚持ち歩く」はなぜキケンなのか? イヌ派はネコ派よりもお金が貯まりにくい? 貯蓄と関係がなさそうでありそうな「日々の行動」と「貯蓄の効率性」の相関性について、FPが読み解きます。

黒田尚子(著)、日本経済新聞出版、1540円(税込み)
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