江戸時代より前の16世紀後半から400年以上の歴史を刻んできたという企業が長野県にある。綿半ホールディングスだ。歴史は長いが、事業を見ると「老舗」という印象は感じない。時代に応じて大胆に業態転換してきたことが、結果的に“長寿”につながっている。

■掲載予定 ※内容は予告なく変更する場合があります
(1)日用品に迫る三重苦 花王が探し始めた「もう一つ」の成長エンジン
(2)織田信長の家臣が創業 「綿半」が現代まで生き延びたワケ(今回)
(3)米GEカルプCEOインタビュー、「分割はイージーな決断」
(4)旭化成の「異業種連合」秘訣はコネクトと新陳代謝

 長野県を訪れると「綿半」という毛筆体の看板を掲げた店舗をよく見かける。しかし古風なのは看板だけで、中身は特売なしで毎日低価格で販売するEDLP(Everyday Low Price)のホームセンターだ。

 長野県を中心に約40店舗のホームセンターやスーパーセンター(生鮮食料品も扱うホームセンター業態)などを展開する綿半ホールディングス。小売業のほか、大型商業施設や空港などにある自走式の多層立体駐車場で国内トップシェアという建設業、そして医薬品の原料などの貿易業の、一見何の関連もなさそうな3つの事業を柱に持つ。売上高は1147億円(2021年3月期)だ。

綿半ホールディングス傘下の綿半ホームエイドが展開するホームセンター
綿半ホールディングス傘下の綿半ホームエイドが展開するホームセンター

 特筆すべきはその歴史。「創業の時期は定かではないが、16世紀後半ではないか」と創業者から数えて16代目となる野原勇代表取締役社長は話す。過去の文献などから1598年を創業年としている。今から400年前、綿半の姿は今とは全く異なっていた。

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