『日経ビジネス』は経営者を中心に優れたリーダーの決断や哲学、生き方に迫る多数の記事を掲載してきました。その中から編集部おすすめの記事をセレクトして復刻します。(写真:PIXTA)
シリーズ
復刻 日経ビジネスが描いたリーダー列伝

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日立・中西宏明氏 世界で勝てる“最大幸福企業”へ、俺が立て直す
創業100周年という節目に中西宏明が社長に就任してから1年以上が経つ。自ら立て直して黒字化させたハードディスク事業の電撃売却は、周囲を驚かせた。次の100年に向けグローバル企業への変革を急ぐトップの姿に迫る。
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ワタミの渡邉美樹氏 “ありがとう”のために退く
創業者の渡邉美樹社長が会長になり、集団指導体制に移行する。高齢者の財産と生活を預かる介護事業の重さがカリスマ依存を許さない。「近代的経営に逆行する」現場重視の布陣で、DNAの継承に挑む。
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ホンダの福井威夫氏 最愛のF1から撤退 赤字とトヨタに挑む
挑むのはF1のスピード競争でなく、不況を乗り切る経営のスピード競争。創業者から受けた薫陶を胸に、原点を見つめ直して生き残り策を練る。環境トップの座を奪還するため、新型ハイブリッド車でトヨタに挑む。
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山崎製パン・飯島延浩氏 製パン王は神を語る
30年以上業界に君臨する「製パン王」は、敬虔なキリスト教信者でもあった。「神」しか映らぬ目、聞く人を戸惑わせる信仰の言葉。しかし情熱的な宗教家の顔の下に、したたかな経営者の顔を覗かせる。
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ジェームズ・ダイソン氏「モノ作りを見下すな」反骨の天才技術者
独特なデザインのサイクロン掃除機を発明して世界を席巻した英国紳士。自称「落ちこぼれ」は、製造業を見下す社会に抗し、モノ作りに走った。孤高の天才技術者、ダイソンを突き動かすものは何なのか。
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ニトリの似鳥昭雄氏 「60年計画」で値下げ攻勢
22期連続増収増益を達成した家具専門店ニトリを1代で築き上げた。快進撃の裏にあるのは大胆な経営戦略。その一方で、自らを「怖がり」と言う細心さ。1972年に豊かな米国に追いつくために立てた「60年計画」は、いまだ道半ばだ。
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イオンの岡田元也氏 原点回帰は自己否定から
父親が事実上創業したジャスコを思わぬ形で受け継いでから、既に10年余りが経った。大型ショッピングセンターの成功で大手スーパーの一角だった企業を巨大流通グループに育てた。しかし、最近の業績は低迷。過去の成功を否定して、小売…
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「丸亀製麺」のトリドール・粟田貴也氏 コシの強さで危機に勝つ
日本最大のうどん専門店「丸亀製麺」を全国に約300店展開する。これまで鳥インフルエンザなど、数多の逆風を乗り越えてきた。自分に正直に謙虚に、しかし諦めず。強さと穏やかさを併せ持つ。
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サントリー・佐治信忠氏「アカンかったら、しゃーない」
2世の気負いと無縁な「ヒゲのジュニア」は、あくまで自然体。自らの進路を、常にサントリーの将来像と重ね合わせてきた。独自の嗅覚でかぎ取った国際化と多角化の課題実現へ、今攻め込む。
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スズキの鈴木修氏 「最大の危機」とモノ作りを憂う
独自のモノ作り哲学を実践し、小型車作りでは高い評価を得てきた。 毎年秋の恒例行事、工場視察では今も現場に立って改善点を指摘する。「このままでは公的資金の注入が必要」と製造業の空洞化を警告する。
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トヨタの林南八氏 トヨタイズム知り尽くすモノ作りの伝道師
トヨタ自動車の歴史上6人しかいない技監という役職に就いた。故大野耐一の薫陶を受けた最後の世代で、トヨタ生産方式を受け継ぐ。世代を超えてモノ作りの精神を世界に根づかせようと奔走の日々が続く。
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緒方貞子氏 紛争地でも難民を支援 世界が求める平和の使徒
難民援助の第一人者が、また新たな重要任務を引き受けた。日本の国際貢献の強化へ、発展途上国への政府支援機関を率いる。平和をもたらす卓越した実行力を、世界の人々が待っている。
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アパ・元谷外志雄氏 土地神話見破った“勝負師”
ホテル、マンションの用地買収から設計までこなすワンマン経営者。テレビでも有名な夫人を広告塔に、二人三脚で全国展開を進める。地価と金利が低いデフレ時代は勝機と、大手企業と真っ向勝負する。
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ヤッホー・井手直行氏 ビール文化の熱き伝道師
30歳まで迷い歩いた人生。たどり着いたのは軽井沢の小さな醸造所だ。「地ビールバブル」を乗り越え、どん底から経営を立て直す。ビールの力を信じ、名物社長は今日も愛するファンに熱く語りかける。
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タカラ・佐藤安太氏 リカちゃんの父が博士に
旧タカラを創業し、「リカちゃん」などを生み出した玩具業界のカリスマ。引退後は経営者などに経営哲学を教えてきたが、母校の大学院に入学した。80歳を超える高齢でありながら工学博士号の取得に挑んだ思いとは。
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JR東副社長からりそな再建 細谷英二氏が挑んだ「心の経営改革」
経営危機に陥ったりそなに移って1年半。改革の成果が見えてきた。旧国鉄時代に味わった修羅場での議論が、銀行再建に生きる。改革は人の意識から…この信念は揺るがない。
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ハワード・ストリンガー氏 愉快な“タフガイ”はソニーを救えるか?
ソニー初の外国人CEO(最高経営責任者)に6月就任する。米国では徹底した合理化とチーム力で、映画、音楽の収益力を高めた。家族とジョークを愛する英国人が、「運命の一瞬」を明かした。
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全8回