『日経ビジネス』は経済誌としての50年以上の歴史の中で多くの名経営者や元宰相などにインタビューしてきました。日経ビジネス電子版では、今では鬼籍に入って話を聞くことのできない方や現役を退いた方を中心に、時代を体現した“寵児”たちのインタビュー記事を再掲します。活字化された彼らの“肉声”から様々な教訓を読み取っていただければ幸いです。(写真:PIXTA)
シリーズ
時代を彩った“寵児”たち

全17回
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“経営の神様”松下幸之助氏「トップは万卒のため死ぬ心根を持て」
このほど第一線から退いた“経営の神様”松下幸之助氏との本誌インタビューは、延々1時間半にも及んだ。その中から「経営の要諦」をめぐって、松下哲学のエッセンスとエピソードを紹介しよう。
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“流通王”中内功氏「ダイエーも最初はユニクロやマツキヨだった」
今こそ総合スーパーは原点に戻らないといかんのです。カジュアルならカジュアルに絞っ て品揃えし、安く売る。まさしく、ユニクロやマツキヨなどの集合体としての総合スーパーに立ち返るべきだと思いますね。
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ホンダの本田宗一郎氏 トップ明け渡しの“野人哲学”と経営の心得
戦後の高度成長期を代表する本田技研工業の野人経営は、常に多くの話題を呼んできた。本田技研の経営の神髄は何であったか。今秋の退陣を控えた社長本田宗一郎氏に、トップ明け渡しの“野人哲学”と経営の心得を聞いてみた。
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GEのジャック・ウェルチ氏「あなたの仕事を破壊せよ」
我々は過去に生きているのではない。明日のために生きる、というのがGEの哲学です。スピードを維持し、官僚主義を排し、変化を愛し、変化がもたらすチャンスに胸躍らす組織。これが私が目指してきた企業像です。
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トヨタ中興の祖、豊田英二氏が語った“トヨタ式合理主義”の神髄
自動車生産は単調だ、非人間的だとおっしゃるが、芸術家の仕事は別にして、仕事というのは、皆さんのような言い方をすれば、非人間的なものの方が多いんじゃないんですか(笑い)。銀行の窓口なんてのも、全く非人間的ですよ。
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伊藤忠の瀬島龍三氏「エネルギー備蓄し、食料自給率を高めよ」
これは戦争になるかもしれん、という感じになってきた。そういうのが、生々しい印象として残っています。いまの状況はどうかというと、それは昔と違いましてねぇ、一応世界が話し合いでやれる時代です。
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“財界総理”石坂泰三氏「メチャなことやれる人間が金持ちになる」
このほど米寿を迎えた石坂泰三氏(経団連名誉会長)。「教養と言い、度胸と言い、あんな人もう出ません」(舘林リコー社長ら)といわれる当代最高の経済人。その目に、いまのビジネス世相はどう映っているか。
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“財界の鞍馬天狗”中山素平氏が語った「エネルギー危機の突破法」
石油・電力カットによる減産体制のスタート、一段と拍車のかかる製品値上げ――。日本経済を、突然、襲った石油危機は産業界に深刻な波紋を投じている。この異常事態下に、これからの企業経営はどうあるべきか。
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ソニーの盛田昭夫氏 危機の中でトップが大事にすべきこと
業種によっては高い石油に耐えられない場合も出てくる。嵐に遭遇した船は乗組員の呼吸が合わず、うろたえたら沈没する。船長はいま何を心懸けるべきか。盛田昭夫氏が明かす生き残るための経営指針とは……。
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ソニー井深大氏「ソニーは特別だという考えは間違っている」
新技術の開発テンポが鈍り、成長の新たな制約要因になるという悲観論が台頭している。しかし、ソニーの井深大名誉会長は「今後の質的成長への転換期こそ、技術革新は必需品になる」と説く。38年前の記事を振り返る。
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ビル・ゲイツ氏「ソフトはメンタルの能力を拡大する特異な存在」
マイクロソフトはソフトだけに経営資源を集中し続けています。なぜなら、世界で最も興味深い変革を推進する原動力はソフトだからです。まだまだマイクロソフトのソフトが実現できることはたくさんあります。
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スティーブ・ジョブズ氏が激白 瀕死だったアップル、再生の秘密
故スティーブ・ジョブズ氏のインタビューを再録する。1997年9月、12年ぶりに暫定ではあるが最高経営責任者(CEO)に復帰した当時のもの。アップルの急激な再生の秘密を聞いた。
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福田赳夫氏「インフレは弱い者をより弱め、強い者をより強くする」
インフレでいら立ちを深める日本の経済社会の行く先は、この好況のあとに待ち構えるものは何か……。福田赳夫氏にいまの世相を診断してもらった。
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田中角栄氏が語った言葉「日本は憲法と非核三原則を守っていく」
この夏、田中角栄元首相の動きが一段と目立ち始めた。東京都議選の応援から行政改革推進の根回し工作まで……。「いま田中さんは何を考えているのか」。行革、防衛、鈴木政権の行方など主に当面の重要政策課題にしぼって意見を聞いた。
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宅急便生んだヤマトの小倉昌男氏「固定観念のオバケをなくそう」
官業、国鉄小荷物と郵便小包を食う宅急便の大和運輸。「安さ、速さと、自宅まで取りに行くサービスの差別化が急成長の秘密」とみる小倉昌男社長は、1人ひとりがその場その場で判断、行動する“全社員フォワード論”を唱える。
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ピーター・ドラッカー氏「今こそ明治維新を実現した先人に学べ」
ほぼ1世紀を生き抜いた博学多識の社会生態学者は、21世紀の情報化社会が到来する前に奥深い混迷期の時代が続くと予測。コンピューター技術の発達やインターネット企業の台頭でさえ、まだ移行期の過渡的な産物と見る。
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全8回