行動科学マネジメントの第一人者が、職場からミスを無くす方法を事例と共に解説。「一人ひとりが自覚を持って行動すればミスは無くなる」「ウチの会社は優秀な人間が少ないからミスが多発する」と考えるリーダーは多いだろう。しかし、こうしたマネジメントの通念は誤ったものと石田淳氏は語る。
なぜミスが生まれるのか。ミスが多い人の共通点とは。ミスを無くすにはどんなマネジメントが有効なのか。『無くならないミスの無くし方』(日本経済新聞出版)から一部抜粋してお届けする。(写真:Anson0618/Shutterstock.com)
シリーズ
行動科学で解明 無くならないミスの無くし方

全5回
-
「不注意だからミスが起きる」というのは大きな誤解
部下がミスをするのは注意が足りないかと考える上司が多い。しかし、注意喚起でミスは無くならないし、そもそも能力や心構えとミスに関係性はない。ミスを生むのは実は日常のよくある言動なのだ。それは……。
-
部下が「ミスの報告を進んで上げたくなる」ための3つのカギ
ミスを防ぐには、「ヒヤリ・ハット」段階での防止が肝要だ。しかし、「現場からヒヤリ・ハットの報告がなかなか上がってこない」という声をよく聞く。なぜ報告が上がってこないのか? 報告をどう習慣化させるか?
-
なぜかミスばかりする人の2つの共通点
何度、注意してもミスが無くならない部下。そうした場合、2つの理由が考えられる。その2つとは? ミスを無くすために上司として取るべき行動とは? 職種を問わず効果が高い「60秒ルール」とは?
-
ミスした部下に「理由の追及」をしてもムダなわけ
ミスを無くすには、原因の特定が欠かせない。しかし、ミスの当事者に理由を聞いても実態は見えてこないのが現実だ。現場の実態を把握する3つの手法とは。ミスが無いハイパフォーマーの共通点とは。行動科学マネジメントの第一人者・石田…
-
「メール誤送信ゼロ」を実現した、ごく簡単な習慣
ビジネスの現場でどのようにミスを無くす仕組みが活用されているのか。行動科学マネジメントの第一人者・石田淳氏が具体的方法と成果を製造現場、オフィスワークなど4つの事例で解説する。
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回