顧客ニーズをうのみにせず、潜在ニーズを捉える

高杉氏:ここからは少し事例を交えながら、オンリーワン商品をどう作り込んでいくのかについてお話しします。

 まず、顧客からのニーズをどう捉えるのか。勘のいい方は気付いていらっしゃるかもしれませんが、顧客のニーズは、捉え方によって変わっていくのです。ここをどう捉えて、どう商品化していくかというあたりに、キーエンスのすごさの一端が垣間見られるのではないかと思います。

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「あまりに普通で、取材しがいがないでしょう」。あるキーエンスOBはこう言っていた。確かにとっぴなことをしているわけではない。だが、普通じゃない部分があった。とにかく手を抜かないのだ。「当たり前のことを当たり前にやる」。社員やOBがそう表現する背景には、行動を変えるための巧妙な仕組みがあった──。日経ビジネス記者が徹底取材でキーエンスの“仕組み”に迫った書籍を刊行しました!