※記事中では、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)などの施策をまとめて「ダイバーシティ」と表記。組織とは企業や政府、自治体などを指します。
※記事中のグラフは四捨五入の都合上、合計が100%にならない場合があります。
※調査概要は本記事4ページ目をご参照ください。
ダイバーシティは優秀な人材の確保につながる
ダイバーシティ推進にはさまざまなメリットがある。多様な人材が力を発揮することでイノベーションが促進される、ガバナンスが強化される、ESG(環境・社会・企業統治)投資マネーの呼び込みが期待できる……などだ。中でも、多くの組織に当てはまる直接的なメリットは「優秀な人材の確保」だろう。
日経xwoman「女性のキャリア(働き方)意識調査」では、ダイバーシティの推進に関して、どのような方針の組織で働きたいかを聞いた。最も多かった回答は「すでにダイバーシティの推進をしている組織で働きたい」(40.6%)。次いで「ダイバーシティの推進に、前向きに取り組もうとしている組織で働きたい」(37.9%)だった。回答した女性の7割以上が、ダイバーシティ推進に積極的な企業で働きたいと考えている。

ここで気になるのは、この傾向が女性特有のものなのか、性別を問わないのかという点だ。そこで今回、日経xwomanでは、日経ビジネス電子版のメルマガ読者(男性)にもアンケート調査を行い、同じ質問をした(有効回答数/男性179人、平均年齢53.6歳、22年10~11月実施)。
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