津守課長:要は「部下の成長につながるかどうか考える」ってことですよね。

インスパイアマン:その通りだ。仕事を依頼するときには、目的をしっかり説明して理解してもらう。その際に部下の目標達成や成長につながるメリットも伝え、本人に意欲や仕事に見合った能力があるかどうかを確認することも忘れないようにしたいな。

津守課長:なるほど。今まではそこまで考えていなかったかも……。

インスパイアマン: 仕事を任せたあとは、事細かに指示をしたり口を出したりするようなことはせず、必要なときにフォローできるようにしておくといい。そのためには、部下が助言や支援を求めやすい雰囲気をつくっておくことが大切だ。

津守課長:うっ……ついつい細かく指示を出したり、口を出したりしがちでしたね。

インスパイアマン: 定期的に進捗を報告してもらうことは大事だが、必要以上に干渉すると、部下の主体性を妨げることになるから注意したほうがいいだろう。

津守課長:そうですね、気をつけます。

権限と一緒に分け与えてあげたい「自信」

インスパイアマン:ただ、部下から相談されたときなど適切なタイミングでのフィードバック、良かった点や感謝の気持ちを伝えるポジティブな声がけは、モチベーションの向上につながるはずだ。そして何より大事なのは、部下が成果を出せないとしたら、それは上司である自身の責任という意識を持って臨むことだな。

津守課長:うーん……。上司としての責任と覚悟が足りていなかったですね。完璧主義が先に立って、自分のやり方を押し付けちゃってたかもしれないです。

インスパイアマン:プレーヤーとしての自分に自信はあっても、リーダーとしての自分には自信が持てていなかったんだろう。これからは、自分がバリバリ仕事をこなすヒーローであり続けるのではなく、部下を支え育てる影のヒーローを目指していこう。そのときには、「権限委譲」を「エンパワーメント」と言い換えてみると、ヒーローっぽくなるぞ。

津守課長:は? エンパワーメント? それって権限委譲と何が違うんですか??

インスパイアマン:まぁ、似たようなものだ。ただ、「エンパワーメント」には「自信を与えてやる」「力をつけてやる」という意味もあるんだ。部下に権限を分け与えて、パワーアップさせてあげる。「これぞ上司」という感じで、なかなかいいんじゃないか? それに、「エンパワーメント」のほうが響きがいいだろう? なんだかヒーローっぽくないか? “エンパワービーム!”みたいに(笑)。

津守課長:確かにそうかも! なんだかワクワクしてきたぞ。

インスパイアマン:よし、その意気だ。