【説明しよう】
「『SMART』モデル」とは、目標設定の指針となる5つの要素の頭文字をとったもの。 以下の「SMART」に沿って目標を設定することで、達成への意欲が高まるばかりか進捗の確認もしやすくなり、評価をする際の基準も明確になる。

Specific(具体的である)
目標を達成するためにすべきことを明確にする。例えば、実行すべき内容とその方法、必要なリソースや情報などを明らかにし、進捗を確認すべき節目を設定した段階的なアクションプランを明示する。

Measurable(測定できる)
目標における成功とは何かを定量的に表すために、期待される結果の量・レベルを数値で示す。これにより、目標の達成度が客観的に判断しやすくなる。

Achievable(頑張れば達成できる)
目標が達成できないほどには高すぎず、現実的かどうかを見極める。非現実的な目標はフラストレーションがたまりモチベーションの低下を引き起こし、失敗につながりやすい。ただし、モチベーションを維持し続けるためには、適度なチャレンジが必要な課題があることも重要。

Relevant(組織の目標と関連性がある)
目標は所属する組織(会社や部署)のプランに整合させるとともに、自身のエネルギーが湧き起こるような興味・関心を反映させる。

馬田:言われるとその通りなんだけど、なかなかここまでは意識してないなぁ。

インスパイアマン:忘れがちだからこそ、こういったフレームワークが役に立つのさ。完璧でなくていいから、まずは使ってみたらいい。

馬田:目標は「SMART」で具体的に、明確に示すことが大切なんですね。

インスパイアマン:それを踏まえたうえで、さらに重要なことはなんだと思う?

目標を「実行させる」ために必要なもの

馬田:(自信満々に)それはもちろん、実行すること!

インスパイアマン:そう、なんだけど……メンバーが実行するために必要なものは??

馬田:え? なんだろうな…… 納得感ですかね? お仕着せの目標では自分ごとには思えないだろうから。

インスパイアマン:その通り。どんなに具体的で明確な目標を立てても、本人が心から「達成したい!」と思えなければ意味がない。逆に、誰もが無謀だと思うような目標でも、本人が「絶対に達成してみせる!」と思えるのなら、それは「良い目標」と言えるんだ。あなた自身の納得感はどうかな?

馬田:うーむ。

インスパイアマン:そこからスタートだな。誰かが答えを用意してくれるのを待つのではなく、自分のアタマで考えること。

馬田:そうすると、まずは私自身が未来企画推進課の存在意義や課せられた役割を理解して、メンバー全員で課としてやるべきことややりたいことを話し合うところから始めるのがいいんでしょうか。

インスパイアマン:対話から始めるのはいいことだね。課としての目標が定まれば、メンバー一人ひとりと丁寧に向き合って、個々の能力や意欲と照らし合わせて、それぞれの役割分担や目標設定もできるはずだ。

(イラスト:平戸三平)
(イラスト:平戸三平)