「くれない族」とは何者か?

 何か困ったことが起きたときに「助けて!」と叫ぶと来てくれて、問題を解決してくれるヒーロー。そんな物語が、いつの時代でも求められてきた。あなたも心のどこかで、ヒーローの登場を望んではいないだろうか。

 英雄的行為やそれを賛美する心情をヒロイズム(英雄主義)という。ヒーローを待ち焦がれる思いは見方を変えると、自分が抱えている問題を誰かに解決してもらいたいと思う「他責のメンタリティー」である。だから時に、ヒロイズムは人を堕落させる。ヒーローが去った後、残された人々に自身で問題を解決する能力は開発されていないからだ。「誰かがやってくれるだろう」では、ダメなのである。

 先の読めない時代には、受け身や他責の姿勢は通用しない。他者への依存を助長する従来型のヒーローでは、今を生きるビジネスパーソンは救えない。インスパイアマンは、人々の主体性の構築を促す新しいタイプのヒーローなのだ。



インスパイアマン:そういうことだ。

駒田:じゃ、何しに来たんですか?

インスパイアマン:アドバイスをしよう。彼らは「くれない族」だ。

駒田:えっ、何だって??

【説明しよう】
「くれない族」とは、TBS系列で放送された「くれない族の反乱」というドラマから生まれた言葉で、「○○してくれない」が口癖の人たちのことである。認めて「くれない」。分かって「くれない」。教えて「くれない」。褒めて「くれない」。あれして「くれない」。これして「くれない」。時代を反映し、1984年の流行語大賞で流行語部門“銀賞”を獲得した。令和のこの時代にもまだ生存しているのである。

駒田:だったらどうしたら?

インスパイアマン:まずは彼らのことを知ることだ。

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