日本人が米国で起業し、成功を収めた例は極めて少ない。2011年創業のトレジャーデータは希少な存在といえる。最も可能性を秘め、最も競争が過酷なシリコンバレーで起業した芳川裕誠氏は米国の地で何を見て、何を感じたのか。創業から約10年たった今、芳川氏が自身の知見や経験を基に、日本経済再生に向けた提言を連載する。
シリーズ
芳川裕誠の「シリコンバレーから考える日本再生論」

5回
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「優秀な創業者」だけでは成功せず、解決すべき政府の課題とは?
日本政府がスタートアップ支援に本気で取り組むのであれば、即効性が高く、かつ、大きな効果を期待できるストックオプション制度改革に着手すべきだ。
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大企業から新興企業への転身を増やすためには
大企業で働く意味は人によって異なるが、年収という点ではスタートアップで働く価値が年々高まっている。
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なぜ、GAFAのような世界的企業が日本から現れないのか?
GAFAのような世界的企業を日本から生み出すにはどうすればいいか。「人間は目的に最適化されて行動が決まる」。高い視座に加えて、サポートする投資家側の多様性も必要になる。
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バケツ1杯分の燃料でブレーキをかけさせられる日本の新興企業たち
なぜ日本から世界的企業が生まれないのか。原因の一つは、東証マザーズの上場基準と調達額にあるのではないか。
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トレジャーデータはなぜシリコンバレーで創業したのか
もともと大学では文学部で、しかも作家志望。だが、レッドハットでアルバイトを始めたことをきっかけに、IT業界へのめり込んでいったトレジャーデータの芳川裕誠会長が語る起業論とは。
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全8回