髙田明氏はジャパネットたかたの社長時代、MC(司会)には社員を起用してきた。髙田氏によると、通販番組で実際に商品を売ることのできるのは、著名人や話すのがうまい人ではないという。

ジャパネット創業者の髙田明氏(写真:菅 敏一)
ジャパネット創業者の髙田明氏(写真:菅 敏一)

 通販番組でMCを著名な方や話すのが上手な方が担当すれば、商品が売れるのかといえば、実はそうではないことが多いです。

 意外に思われるかもしれませんが、例えば、著名人がMCを務めると、通販番組の主役がその方になってしまい、商品になかなか目がいかなくなります。すると、商品を売るという目的からずれてしまうのです。ある著名人は全然売れない結果を前にして、「本当に難しいですね」とおっしゃっていました。またきれいな日本語で流ちょうに商品を紹介したからといって、それがそのまま売れることにはつながらないことも、私はこれまでの経験から学びました。

 では、実際に商品を売ることのできるMCとは、どんな人なのでしょうか。

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