1980年に「消費社会へのアンチテーゼ」として誕生した生活雑貨や衣服などのブランド、無印良品。化石資源依存からの転換を図る脱炭素の流れを受け、2021年4月から飲料用ペットボトルを全廃し、アルミ缶へと切り替えた。「容器を変えても、味は変えられない」。試行錯誤の末に素材変更にこぎ着けた。飲料品のサプライチェーン(調達・供給網)におけるペットボトル全盛期の終わりの始まりになる可能性を秘める。

 「保冷剤のリユース始めるのか」「お菓子、量り売りしている」。無印良品の店舗をのぞくと、省資源化の取り組みがひとつまたひとつと増えていて驚かされる。こうした商品や活動は「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という環境・社会に配慮した3つの視点を重視した開発戦略によって、世の中に送り出されている。

 とりわけ注目を集めたのが、「烏龍茶」や「黒豆茶」、りんごやみかんといった「果汁100%ソーダ」などに使う飲料容器をペットボトルからアルミ缶へと切り替えたことだ。無印良品を展開する良品計画は自社で工場を持たない「ファブレス型」製造小売り。どのように容器の素材変更を進めたのか。

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この記事はシリーズ「岡田達也のサプライチェーン再考」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。