パソコンのOSが切り替わるような価値観の転換
吸水ショーツをはじめ、女性の課題を解決するアイテムが他ブランドで増えてきている現状をどのように捉えていますか。
ユニクロは最初に同市場へ参入したわけではないため、偉そうなことを言える立場にはありません。しかし、女性が日常をもっと軽やかに、ストレスなく過ごしていくために、同市場が活性化している現状は素晴らしいことだと思っています。
多くの女性が経験するライフステージに対して、今までになかった全く新しい選択肢が出てきたことは、おそらくパソコンのOS(基本ソフト)が切り替わるような価値観の転換といえるでしょう。実際、ユニクロの吸水ショーツを利用しているお客様からも「もう元には戻れない」という声をたくさんいただいています。多くのプレーヤーが出てくることは、手を出しにくいと思っていた人たちにとって選択肢が増えることになると思います。
私自身、保守的なタイプの人間で、開発を手がける以前はあまり不便にも感じていませんでした。実際に吸水ショーツを使ってみるともう二度と戻れなくなっていて(笑)。様々な方が体験して、「すごく楽だよ」「とりあえず1回だけ試して!」と育て合っていくジャンルの商品なのだろうなと思います。
今後の展開について教えてください。
吸水ショーツなどのフェムケアアイテムを皮切りに、お客様が何に困っていて、我々はどうすればそれを解消できるのかについて、これまで以上に考えていきたいと思っています。吸水ショーツも、努力を重ねてこれなら十分だろうという状態で発売しましたが、お客様によってはまだまだ負担に感じられている点が残っています。一つずつ改良していきたいと思っています。
お客様の声から新しい潜在ニーズを見つけ、新たな商品開発につなげていければと思っています。
(構成:稲葉結衣)
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