「MITスローンマネジメントレビュー」(MIT SMR)は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院(Sloan School of Management)が発行する、1959年創刊の権威あるマネジメント誌。編集顧問には、日経ビジネス誌上にもインタビュー連載で登場した同校のマイケル・クスマノ教授や、オープンイノベーションの父と呼ばれる米カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ教授らが名を連ねる。日経ビジネス編集部とMIT SMRが連携し、編集部と経営学の専門家らがMIT SMRの電子版・季刊誌から厳選したおすすめ記事を翻訳して掲載していきます。
シリーズ
From MITスローンマネジメントレビュー

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ランサムウエアがもたらす「リーダーのジレンマ」
近年、ランサムウエアによる悪質なサイバー攻撃による被害が急増している。2019年から21年の間に、米国ではこのようなサイバー攻撃は200%も増加したという。その被害は甚大であり、これに足をすくわれるリーダーは後を絶たない…
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組織変革、リーダーの保身と一貫性のなさが失敗を招く
ダイナミックな市場、グローバル危機、そして技術の進歩に対応するため、世界中の企業が迅速な変革を求められている。複数の変革プロジェクトを並行して進めなければならない中、変革間の「対立リスク」に、リーダーはどのように立ち向か…
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「週4日勤務制」で変わる未来の働き方 スペインなど試験導入
新型コロナウイルス禍をきっかけに勤務形態を見直す企業が増える中、週4日働き3日休む「週4日勤務制」が注目を集めている。勤務時間を減らすことで、社員の家庭生活や幸福度にはもちろん、企業側にも生産性の向上といったメリットがあ…
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革新的リーダーの「聞く力」が高める、職場の「心理的安全性」
革新的な指導者に必要なのは、「インクルージョン(包摂性)」――。「心理的安全性」を育て、パフォーマンスを向上させるためにリーダーに必要な要素を探る。
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アラスカ航空が、合併の技術的統合を成功させた「新ルート」とは
合併を通して4大航空会社を脅かすまでに成長、新型コロナ禍にはフルリモートでワンワールド・アライアンス加盟を成功させた米アラスカ航空。迅速かつスムーズな技術統合を実現した秘訣は、組織改革にあった。
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ブレストを創造的にする秘訣は「批判」にあり
ブレーンストーミング経験者は「決して批判をするな」という基本ルールを知っているだろう。しかし、最新の研究では、批判の創造性への影響はその状況が協力的か競争的かにより異なることが示唆されている。
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B2BからB4Bへ意識改革を 顧客企業との協業で成長機会つかむ
「B to B」(Business to Business、以下B2B)と「B for B」(Business for Business、以下B4B)の違いは何だろうか? これは単純に見えるが、会社を「B2B企業」から「…
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ぬくもりある顧客体験の鍵は「データ」にあり
データを元にしたパーソナライゼーションの波が、巨大テック企業だけでなく、あらゆる業界に押し寄せている。顧客をつかむデジタル先行事例「ネットフリックス効果」などを紹介する。
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世界に広がる「データ格差」:プラットフォーマーの「競争優位」は正しいか?
プラットフォーム企業は、他の企業が自社のデータにアクセスすることを制限して競争優位を確保している事が多い。今回は、このデータ格差を是正するために政策レベルでで必要とされる対応について論じる。
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人手不足の救世主? 米国で注目集める「ブーメラン社員」
昨今、人材獲得競争が激化する労働市場において、「ブーメラン社員(出戻り社員)」の価値が高まっている。一度退社した経歴のある社員が再就職して、企業にもたらす価値とは? また、出戻り社員が抱えるリスクとは?
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「よそ者」が生むイノベーション 白内障治療を変えた黒人女性の軌跡
黒人女性として医療分野における米国特許を初めて取得した故パトリシア・バス医学博士。白内障治療にレーザー手術というブレークスルーをもたらした彼女の軌跡は、少数派が持つ「よそ者」の視点が革新を生み出す力となることを示す。
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AI実装で競合に追いつき追い越したスコシア銀行
人工知能(AI)を巡る競争で一度出遅れてしまえば、他社に追いつくことは難しいと考えられているが、後発のカナダ・スコシア銀行は競合に追いつき、追い越すことができた。同行のAIへのアプローチに迫り、学ぶ。
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「超柔軟な働き方」で「燃え尽き症候群」と「離職」を防げるか
新型コロナウイルス下のニューノーマルにおける働き方である「ハイパーフレキシビリティー」は、従業員を燃え尽き症候群に陥らせる可能性が高い。この働き方が常態化した場合、弊害もまたそうなる懸念がある。
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成功への鍵「グリット(やり抜く力)」 養うにはまず自分を知ろう
「汝(なんじ)自身を知れ」とは古代ギリシャの有名な格言だが、多くの成功者が共通して持つ資質「グリット(grit=やり抜く力、粘り強さ)」の醸成も、自分を知ることから始まる。自分自身について深く考える自己評価式のアンケート…
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DXに突き進む企業が陥る3つの落とし穴
企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まっている。本稿ではDXに取り組む企業が陥りがちな3つの問題点に対する方策を、医療業界の問題を例としながら提示する。
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有害なリーダーと良きリーダーは何が違う? 口コミ分析で判明
従業員の企業文化に対する評価を左右するのは、報酬の高さより福利厚生の充実――。働き手の口コミサイトに集まった投稿データを分析すると、従業員が本当に求める企業文化が見えてくる。従業員が求めるリーダー像など、人材をつなぎ留め…
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従業員のやる気を引き出す10のポイント 口コミ分析で明らかに
従業員の定着は企業にとって永遠の課題だ。リモートワークなどの新しい働き方が広がる中、どんな企業文化を育めば従業員をつなぎ留めることができるのか。企業に関する口コミサイトの膨大な投稿データを基に、企業文化の評価を左右する1…
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「パーパス経営」は、経営学の根幹となる概念だった
「CSR」や「パーパス」、「サステナブル」―― 近年定義された概念だが、これらは最初から経営学と共にあったということが解明されている。本記事では金銭的なリターン以外の指標で測る経営学の歴史をひもとく。
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社内から革新生む「ソーシャルイントラプレナーシップ」
社員自らがCSR(企業の社会的責任)活動を実践するソーシャル「イントラ」プレナーシップが、世界の企業に広まりつつある。「社会的アントレプレナーシップ(社会起業家)」と「ビジネスイントラプレナーシップ」を組み合わせた造語だ…
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「ユーザー目線」で学ぶAIこそが、人類の未来を救う
人工知能をめぐる最大の懸念は、力を持ったロボットたちに人類が支配される「ディストピア」の未来像ではない。今、注目されているのは、ソーシャルメディア上のアルゴリズムが人間の行動に与える影響だ。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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