人材獲得競争が激しくなる一方の労働市場において、ブーメラン社員(出戻り社員)は貴重な戦力になり得る。人材不足には多くの企業が悩んでいるが、「元社員」というプールはブルーオーシャンかもしれない。近年の労働市場では、一度勤めた企業を去ってまた戻るブーメラン社員の数は、過去数年に比べてはるかに多くなっている。

「ブーメラン社員」に注目が集まる(写真=Shutterstock)
「ブーメラン社員」に注目が集まる(写真=Shutterstock)

 人材不足に多くの企業が悩んでいるが、おそらく労働市場において、「元社員」というプールは依然として未開拓だ。実際、近年の労働市場では、一度企業を去って戻る出戻り社員、すなわち「ブーメラン社員」の数は過去数年に比べてはるかに多くなっている。

 人材の流出は企業にとって痛手であるが、その人材が再び企業に戻ってくることは会社にとっても社員にとっても良い側面がある。もちろんブーメラン社員は既に企業の内情やカルチャー、求められる成果を理解している。そのため、人材獲得競争が激化する労働市場において、以下3つの理由からブーメラン社員を受け入れることにメリットがある。

1、職場になじむスピード

 ブーメラン社員は、新入社員よりはるかに早く成長する傾向がある。もし、ブーメラン社員が同じ部署に復帰する場合、退職後に変わった勤務体制について学ぶ必要はあるものの、自分の役割がどのようなものであるかは、じゅうぶんに理解できている。

 また、以前とは別の部署に採用された場合でも、その企業に関する知識を既に持っているため、新入社員よりも短期間で学習し、最初からスムーズに仕事を進めることができる。

 どちらの場合でも、ブーメラン社員は企業文化や組織の動き方を根本的に理解していることから、これらを一から学ばなければならない新入社員よりも採用のメリットがある。出戻り社員と新入社員の差は、複雑なシステムや部署、組織体制をとる大企業で顕著に表れる。

2、パフォーマンス

 彼らは一般的に、外部から採用した人材よりも企業に対する満足度が高く、献身的である。そのため、ブーメラン社員は同世代の社員より高いパフォーマンスを実現し、新入社員よりも良い評価を受ける。つまり、ブーメラン社員は他の新入社員よりも昇進する可能性が高くなる。

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