「転職しようかな」。従業員がこう思うとき、その人の頭にあるのは実は企業文化に関する不満であることが多い。テレワークとオフィスワークを組み合わせた新しい勤務形態が広がる中、従業員を定着させるために経営陣はどのような企業文化を醸成すべきなのか? 前回紹介した「従業員の尊重」に続き、今回は働き手が求めるリーダー像や有害と感じる管理職像など、企業文化の良しあしの判断を左右する要素を示す。

前回記事は『従業員のやる気を引き出す10のポイント 口コミ分析で明らかに

<リーダーシップ>

 半数近くの働き手が、企業に関する口コミで経営陣について触れている。経営陣に対する従業員評価は、企業文化の評価を左右する大きな判断材料で、平均的な要素の4倍、直属の上司への評価に比べても2倍の重要性を持つ。

 従業員は企業文化に関し、良い評価でも悪い評価でも、直属の上司よりもトップレベルの経営幹部に責任を見いだす傾向があるようだ。このことは理にかなっている。経営幹部は福利厚生、能力開発の機会、雇用安定や組織再編といった企業文化の評価に深く関わるいくつかの要素に対して責任を持つからだ。

 我々は独自の自然言語理解プラットフォームを使い、従業員が投稿の中で経営陣を表現する際に使った「力づけてくれる」「きちんとしている」「感情が安定している」「フレンドリー」といった50以上の表現に沿って従業員のフィードバックを分類。リーダーに求められるこれらの要素の中でも、特にいくつかが企業文化の評価の判断材料として有効であることが分かった。

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