「転職しようかな」。従業員がこう思うとき、その人の頭にあるのは実は企業文化に関する不満であることが多い。企業文化と一口に言っても、その内容はリーダーの振る舞いから福利厚生まで幅広い。従業員にとってどのような企業文化の要素がより重要なのかを知ることは、リモートワークやハイブリッドワークを含む新しい働き方に移行する今こそ、従業員が会社に貢献したいと思う意志(エンゲージメント)を引き出すのに役立つだろう。

2021年12月に米マサチューセッツ州のローガン国際空港で開かれた就職説明会(写真:ロイター/アフロ)
2021年12月に米マサチューセッツ州のローガン国際空港で開かれた就職説明会(写真:ロイター/アフロ)

 2021年4月、400万人弱の米国人が仕事を辞めた。これは米労働統計局の記録上で最も高い月次数値だ。従業員にいかに会社に定着してもらうかはあらゆる人事担当者の関心事だが、彼ら従業員たちが特に意識しているのは「企業文化」だ。

 最近の調査では、今の勤め先にとどまるか別の仕事を探し始めるかを左右する重要な理由の1つとして、3分の2近くの従業員が企業文化を挙げた。別の調査でも、従業員満足度を測る最良の判断材料は企業文化であり、給与やワーク・ライフ・バランスよりも適していることが分かった。

 我々は数年間にわたり、従業員が匿名で企業を評価できる口コミサイト「Glassdoor(グラスドア)」のデータを使って企業文化を調査してきた。従業員から見た企業文化の質には企業によって大きな差があることが明らかになった。

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