「MITスローンマネジメントレビュー」(MIT SMR)は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院(Sloan School of Management)が発行する、1959年創刊の権威あるマネジメント誌。編集顧問には、日経ビジネス誌上にもインタビュー連載で登場した同校のマイケル・クスマノ教授や、オープンイノベーションの父と呼ばれる米カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ教授らが名を連ねる。日経ビジネス編集部とMIT SMRが連携し、編集部と経営学の専門家らがMIT SMRの電子版・季刊誌から厳選したおすすめ記事を翻訳して掲載していきます。
シリーズ
From MITスローンマネジメントレビュー

37回
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高業績者をむしばむ「インポスター症候群」に寄り添う方法
自らの能力を信じられないという、インポスター症候群。マネジャーのサポート方法によって、そのようなスタッフの恐怖心を永続的な拘束ではなく、一瞬の心配事に変えることができる。
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マネジャーは、リモートワークにどう向き合うべきか
従業員が求める柔軟な労働時間や場所と、リモートワークで懸念されるイノベーションや組織文化への悪影響とのバランスを取るにはどうすればいいのか、世界的な大手企業のマネジャーたちとの調査から考える。
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世界で進む、科学とビジネスの「サイケデリック・ルネサンス」
サイケデリックな薬(向精神薬、精神活動に影響を与える薬物)やサイケデリック療法は悪いイメージが伴う業界であるが、ほとんどの薬物は生理学的に安全である。世界中で人々のメンタルヘルスが低下しているこの時代に、新たな解決策にな…
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「理想の社員像」を押し付けない「人材育成」のコツ
職場で上司が部下を助言・育成する「メンタリング」は、組織が求める従来型の「理想の社員」の押し付けにつながりかねない。より公平で健全な組織へと変革するツールとして、メンタリングを実践するためのコツを提案する。
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企業活動の社会・環境へのインパクト、どう測る?
近年、ESG評価やインパクトリポートなどなど新たな企業評価の仕組みが作られている。社会と環境への配慮を企業経営に取り込む企業が増えてきたが、社会的かつ持続可能なパフォーマンスを出し続けるためにはどうすれば良いのか。
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「逆差別」「言論の自由」…差別する優位集団の反論に負けるな
組織内で優位なグループが職場における差別への批判をどう受け流しがちかをマネジャーが理解することで、職場における差別の議論が解決する可能性をより高めることができる。
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ジャック・ウェルチは資本主義を破壊したのか?
「20世紀最高の経営者」と称賛される一方、「資本主義を壊した男」とも指弾される、米ゼネラル・エレクトリック(GE)伝説のCEO(最高経営責任者)ジャック・ウェルチ。21世紀の株主資本主義にどのような価値をもたらしたのか。
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ハイアールやシャオミも実践 中国流市場密着イノベーション3カ条
企業の研究開発(R&D)活動が中央集約型へと移行している世界の傾向に反して、中国で事業展開する企業は顧客、競合他社、そして最前線の従業員を使って多くのイノベーション(技術革新)を生み出している。なぜ中国だけイノベーション…
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あなたはなぜデマを信じてしまうのか?
さまざまな意思決定において、情報は必要不可欠である。しかし、昨今の情報社会ではたくさんの誤情報が流れている。間違った情報に惑わされないための4つの戦略を取り上げる。
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「イノベーター思考」を手に入れよ
課題ではなく解決を重視してしまう。ピボット(方向転換)のタイミングを見逃す。十分にリスクを検討しない――など、イノベーターが直面する様々な問題に向き合ってみよう。
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リサイクル製品を魅力的にする「ミニマルストーリーテリング」戦略
近年注目を集めているリサイクル製品は、跡が残っていたり、生産コストが高くなかなか消費者に受け入れられない現状がある。しかし、その製品のストーリーを伝えることで市場に受け入れられる状況を作り出せる。
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リモートワーク時代の管理職 部下の承認欲求に応える4つの行動
新型コロナウイルス禍をきっかけにリモートワークなど新しい働き方が一般的になったことで管理職が直接社員と顔を突き合わせ、感謝や評価を伝える機会が減ってしまった。そんな新しい職場環境で、社員が「会社から認められている」「組織…
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「戦略的な誠実さ」で、倫理的なビジネス課題に挑む
企業パフォーマンスを高めるガバナンスを実現するため、倫理的責任のあるビジネスの実現に向けて全社的な取り組みを進める企業が増えつつある。先進的企業の取り組みと、背後にある考え方を探る。
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リンダ・グラットン氏「4つのステップで、働き方を再構築しよう」
働き方の再構築に必要なことは何か。改革には組織全体で向き合うべし、自社にとっての優先順位を定めるべし……。コロナ禍を乗り越えた数社の改革のエッセンスを、リンダ・グラットン教授が伝授する。
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ソーシャルメディア時代に「効く」リーダーシップとは
ソーシャルメディアが普及し、企業や家族との間にそれぞれ異なるアイデンティティーを使い分けることは不可能に近い。このような時代の中でリーダーはどのように価値観を発信していけばいいのだろうか。
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パーパスこそが組織に変革をもたらす
パーパスを明確にし、それに沿った戦略を追求する企業は、多くのメリットを享受できる。本稿では、パーパスの定義と要素を明らかにし、それらを活用することでどのようなメリットが生まれるのかについて説明する。
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「関わる力」 ハイブリッドワークにおける新たな価値
新しいオンラインの仕事環境で成功するには、従来の階層的な権力構造に頼るだけでは不十分だ。今回の研究結果では、マネジャーのリーダーシップ術に「関わる力」を組み込む重要性が明らかになった。
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ランサムウエアがもたらす「リーダーのジレンマ」
近年、ランサムウエアによる悪質なサイバー攻撃による被害が急増している。2019年から21年の間に、米国ではこのようなサイバー攻撃は200%も増加したという。その被害は甚大であり、これに足をすくわれるリーダーは後を絶たない…
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組織変革、リーダーの保身と一貫性のなさが失敗を招く
ダイナミックな市場、グローバル危機、そして技術の進歩に対応するため、世界中の企業が迅速な変革を求められている。複数の変革プロジェクトを並行して進めなければならない中、変革間の「対立リスク」に、リーダーはどのように立ち向か…
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「週4日勤務制」で変わる未来の働き方 スペインなど試験導入
新型コロナウイルス禍をきっかけに勤務形態を見直す企業が増える中、週4日働き3日休む「週4日勤務制」が注目を集めている。勤務時間を減らすことで、社員の家庭生活や幸福度にはもちろん、企業側にも生産性の向上といったメリットがあ…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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