・ドラッグストアはさらなる大型M&Aも
・PB開発の波がますます広がる
・コロナ禍収束なら都市型店舗が復権
王者返り咲きへ大きな一歩を踏み出した。かつてドラッグストア業界の盟主だったマツモトキヨシホールディングス(HD)。直近の売上高は業界6位に沈んでいたが、2021年10月、ココカラファインと経営統合し「マツキヨココカラ&カンパニー」を発足させた。マツキヨもココカラも都市部に店が多いという共通点がある。売上高は単純合計で9233億円(21年3月期)。イオン系のウエルシアホールディングス(9496億円、21年2月期)に次ぐ業界2位に浮上した。
●2020年度のドラッグストア売上高

これはあくまでもスタートラインだ。マツキヨココカラが掲げる目標は、26年3月期に売上高1兆5000億円。5年間で1.5倍以上に伸ばす計算だ。統合による相乗効果だけで到達できる数字ではない。M&A(合併・買収)で同業他社を取り込むシナリオは十分に考えられる。
日本チェーンドラッグストア協会によると、全国388社の総売上高は20年度、初めて8兆円を突破した。ウエルシア、マツキヨココカラ、ツルハホールディングス(9193億円、21年5月期)は1兆円を視野に入れるが、この上位3社の売上高を足し合わせても業界全体の3分の1余りにすぎない。再編の余地は、それだけ大きいとも言える。ウエルシアは21年12月、中四国を地盤とする業界中堅のププレひまわり(広島県福山市)を子会社化した。
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