グローバルブランドがひしめくヘアケア市場において、I-ne(アイエヌイー、大阪市)は「ボタニスト」がシェアを伸ばし、関係者の注目を集める。若い経営陣は経営にまつわる本を教科書として活用しながらユニークな取り組みを進める。

I-neの「ボタニスト」は後発でシェアを伸ばし注目を集める
I-neの「ボタニスト」は後発でシェアを伸ばし注目を集める

 2007年設立のI-neは効果的にSNS(交流サイト)を生かしながらブランドづくりを進める企業として知られる。ファブレスのメーカーであり、シャンプーなどのヘアケアやボディーソープ、スキンケア商品の他、ヘアアイロンなどの美容家電も手掛ける。同社の「ボタニスト」ブランドはヘアケア製品の売れ筋上位にいくつも入っており、人気が高い。

 藤岡礼記取締役によると「大手がマーケティングのデータをフル活用しながら商品開発するのに対し、ボタニストはそれまでのシャンプーに対する違和感という感覚の部分からスタートしている」という。大西洋平社長は大学在学中に自ら作ったTシャツをモバイル経由で販売する事業をスタート。大学時代の友人や、そのバンド仲間が集まり、若い感性を生かしながら商品開発を行い、事業を伸ばしてきた。創業期のメンバーはそのまま幹部としてI-neを支える。

 企業規模が成長する中、I-neは3~4年前から事業の成功確率を高めるなどのため「感覚を生かした経営」から「データを生かした経営」への転換を進めてきた。しかし、データの積み上げではやはり資本力のある大手が強く、なかなか抜け出せない面もあった。藤岡氏も自らの担当である販売面で悩んでいた。

 そんなとき、藤岡氏が友人のビジネスパーソンに勧められたのが『直感と論理をつなぐ思考法』だ。

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