働き方の多様性から生まれる成長ビジネス

 もっとも、私はこの「公私混同」の考え方があらゆる企業で起きるとは考えていません。

 10年後、20年後には、はっきり公私が区別される会社もあれば公私混同の会社もあるという状況になっているのではないかと思います。

 働く人が自分の生き方、考え方、パフォーマンスの上げ方や個人の事情などに基づいて「公私混同の程度」を選択できるようになれば、働き方や生き方の多様化が進みます。

 そして、働き方や暮らし方の多様化が進むにつれ、それを裏で支えるテクノロジーが次々に登場して発達していくはずです。

 働き方でいえば、情報共有、コミュニケーション、チームビルディング、意思決定などのための新たなツールが今まさに次々と登場していますが、この流れはとどまることなく、今後も激しい競争が続くでしょう。

 暮らし方についても、「住む場所はひとつに固定されているものだ」という常識にとらわれない、新たな住まい方を提供するサービスはすでに登場しています。

 新たな住まい方や働き方について思考を深めれば、その中には非常に大きなビジネスチャンスが見えてきます。

 変化を捉えてサービスを提供できる会社が大きく伸び、その価値を高めていくことは間違いありません。

(写真:beeboys/shutterstock.com)
(写真:beeboys/shutterstock.com)

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