居場所次第で天国と地獄に分かれる

 これからの10~20年間で、日本社会が激変することは間違いありません。

 そして、「変化を見据えて動く人」と「変化に備えることなく動こうとしない人」、言い換えれば「未来志向で生きる人」と「そうではない人」との間で、大きな格差が生じるでしょう。

 小さなベンチャー企業が20年かけて日本を代表するトップ10企業に成長していくことを想像してみてください。

 その現場に居合わせる人たちにとって、これからの20年は非常に楽しく、面白く、ワクワクする人生になるでしょう。もちろん、資産も大きく増やせるはずです。

 一方、今、時価総額上位の「一流大手企業」で働いている人にとって、未来はあまり楽しいものにはならない可能性があります。

 ランキングから滑り落ちて衰退していく会社にしがみつき続ければ、それは辛く厳しい20年間になるかもしれません。

 これからの20年を楽しく幸せに生きるか、辛く厳しい時間にするのか、決めるのは自分自身です。居場所次第で、20年後は天国と地獄に分かれるでしょう。

おいしいニッポンを味わうために

 今すべきことは、まず自分がいる場所を確認することです。

 もしも「自分の居場所は今後、衰退していく可能性が高い」と思うのであれば、ものの見方や考え方、行動などを変える努力が必要でしょう。

 それはたとえば転職することかもしれませんし、自分で起業することかもしれません。もちろん、成長が期待できる企業に投資することも選択肢になるでしょう。

 いまだに“昭和のオジさん”が経営する旧態依然とした日本企業を見ていると「日本は本当にダメな国だ」と思わざるを得ませんが、きわめてアナログな国で課題が山積しているからこそ、おいしいチャンスがゴロゴロ転がっているのです。

 チャンスを活かして「おいしいニッポン」を味わうのか、それともみすみすチャンスを逃すのか、選ぶのは皆さん自身です。

(写真:PopTika/shutterstock.com)
(写真:PopTika/shutterstock.com)

問題山積だからこそ、
日本にはチャンスがいっぱい。

さらば悲観論!
20年後に明るい未来を迎えるための必読書。

「ひふみ投信」シリーズで知られるカリスマ投資家が説く、2040年のメガトレンドと成長ビジネス。
ドローンで農作物の生育状況を把握、障害者手帳の電子化、水田に囲まれたホテル、空き家を使った多拠点生活サービス……すごいアイデア・技術・実装力が生まれている今、チャンスを活かして「おいしいニッポン」を味わおう。

藤野英人(著) 日本経済新聞出版

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