かつて米国は、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの「天才」の出現によって激変した。「それと同じことがこれから日本に起こる」と投資家でファンドマネージャーの藤野英人氏は断言する。その根拠とは? チャンスを活かして「おいしいニッポン」を味わうには? 藤野氏の新刊『おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス』(日本経済新聞出版)から一部抜粋してお届けする。

5年後は読めないが20年後は見通せる

 かつて、ある経営者は「5年後の予測はもっともズレやすい」と語りました。

 私たちが、現在のデータや実際に起きていることに基づいて予測できるのは、半年ほど先までではないかと思います。3年後を予測するとなればほとんど暗中模索といってよく、5年後のことなどまったくわからないと考えたほうがいいでしょう。

 しかし10年後、20年後の予測となると、また話が変わります。

 世界はさまざまな要因によって常に揺れ動いています。紛争が起きることもあれば、疫病が蔓延したり災害が起きたりすることもありますから、3年、5年といった短期的な視点では世の中がどう変化するのかを正確に言い当てることはできません。

 一方で、たとえ天変地異が起きたとしても、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んで私たちの生活が大きく変化していくことは間違いないでしょう。そのようなメガトレンドを追えば、10年後、20年後の世の中がどうなっているのかを描き出すことは可能です。

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