「PR/FAQ」とシリアルアントレプレナーの思考の共通点

 PR/FAQには、このような「顧客にとっての魅力」を盛り込むほか、顧客が懸念すると予想される点を「FAQ」で列挙します。これらについては、エンジニアや各分野の関係者と話し合うことでリスクを洗い出し、解決策を考えていきます。PR/FAQは、発案者が作ったら終わりというものでなく、チームでディスカッションすることで、企画の完成度を高めていくツールです。 

 前回、シリアルアントレプレナーと呼ばれる人たちが、「3〜5年後」という「未来の『製品・サービス』と『ニーズ』の交点を見極める」能力に長けている、という話をしました。

 PR/FAQには、想定する発売期日を必ず入れるのがルールで、概ね3~5年後に設定されることが多いです。したがって、PR/FAQを書く企画提案者は、否応なく、「3~5年後における『新製品・新サービスとニーズの交点』」に対して、仮説を持たざるを得なくなります。さらにその仮説を、関連する事業や技術、ファイナンス、法務などのプロを交えたチームで検証し、ブラッシュアップしていくことで精度を上げ、未来予測の的中率を上げていくというわけです。

 これは、シリアルアントレプレナーと呼ばれる天才が、無意識のうちに進めているプロセスを、PR/FAQというツールを使って、天才ではない社員たちがチームで推進するということにほかなりません。

アマゾンの事業成長のメカニズムを初めて体系化した1冊。

「GAFA4社で
日本企業と最も相性のいい
仕組みを持つのがアマゾン。
その全容を体系化した意義ある1冊」
―― 早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄氏 推薦

アマゾンには、画期的な新規事業を
組織的に連続して起こす
「イノベーション量産の仕組み」があります。

◆ アマゾンのイノベーション量産の方程式

【ベンチャー起業家の環境】
 ×【大企業のスケール】
  -【大企業の落とし穴】
   =【最高のイノベーション創出環境】

【ベンチャー起業家の環境】とは、
「普通の社員」を「起業家集団」に変える仕組みです。
そこに【大企業のスケール】を与えることで、
起業家よりも恵まれた環境に社員を置き、そこから、
【大企業の落とし穴】をマイナスすることで、
【最高のイノベーション創出環境】が完成します。

本書では、この方程式を実現するための
「アマゾン・イノベーション・メカニズム」を
24個の「仕組み・プラクティス」に分解して解説します。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「新規事業はアマゾンに学べ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。