乗用ドローン市場は、小型ヘリのリプレイスから?
アマゾンのPR/FAQに求められる要素は、先ほどの乗用ドローンの例のように、「2026年10月1日」というリリース発表の期日や「5500万円」という価格を含めて、製品の概要が過不足なく説明されていること。その結果として、レビュー参加者がサービス・製品の実現可能性と強い顧客ニーズの存在があるかを検討するために、十分な材料がそろっていることです。はじめから完全なものである必要はなく、レビューを重ね、完成度を高めます。最終的には、それを設計チームに出せば、サービス・製品の具体的な設計を始めることができるレベルに仕上げることが理想とされています。
特に重要なのは、次の5点を明確にすることです。
- 顧客は誰か?
- 顧客は、どんな課題を抱えているのか?
- 顧客の課題に対して、このサービス・製品が提供するソリューションは何か?
- そのソリューションは、顧客の問題を本当に解決するのか?
- 顧客はこのサービス・製品を心から「欲しい」と思うか?
先ほどの乗用ドローンについていえば、私個人はその機能に着目すれば「欲しい」と思いますが、価格を考慮するとアーリーアダプター(早期採用者)にはなれません。
ただ、この乗り物があれば、どこに住んでいても都心にアクセスしやすいので、都心での仕事を続けながら、自然豊かな場所への移住を検討できます。さらに、長期間利用すれば、今まで住んでいた都心と移住先の地方の住居費の差額で、ドローンの購入代金の一部を回収できるかもしれません。アーリーアダプターとなるのは、購入代金が回収できる可能性が高いと判断して、購入に踏み切る層ではないかと予測します。
そう考えると、この乗用ドローンの市場は短期的には、すでに小型ヘリコプターなどを所有する企業や個人の需要をリプレイスして立ち上がり、長期的には量産によるコスト削減効果から価格が下がり、購入層が広がっていくという可能性が考えられます。
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