DX(デジタルトランスフォーメーション)、SDGs(持続可能な開発目標)など、日本企業を取り巻く環境は激変している。ところが、「他社が始めたから我が社もやる」といった横並び志向はいまだ根強く、結果、同質的な価格競争に陥り、ますます利益率を下げている。
不毛な消耗戦から抜け出すためには、「競争しない」ことが重要だ。多くの成功企業を分析した結果、そのための方策は、「ニッチ戦略」「不協和戦略」「協調戦略」の3つが挙げられる。様々な業界、様々な規模の企業戦略を長年研究している早稲田大学ビジネススクール教授・山田英夫氏の著書、『競争しない競争戦略 改訂版 環境激変下で生き残る3つの選択』(日本経済新聞出版)から一部を抜粋、再編集して解説する。(写真:Monster Ztudio/shutterstock.com)