5年の非課税期間が終了した後はどうなる?

 新NISAの非課税期間は、一般NISAと同様5年だ。1階の枠でつみたてNISA対象商品を積み立てで購入した分は、5年の非課税期間が終了するとき、つみたてNISAにロールオーバーすることができる(図表2)。

図表2 新NISA:5年の非課税期間終了時
図表2 新NISA:5年の非課税期間終了時
(出所)『こんなときどうする? どうなる? Q&A 3つのNISA 徹底活用術』52ページ
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 したがって、1階の枠で購入した商品は、最長で25年、非課税で保有することができる。つみたてNISAへのロールオーバーは、時価ではなく「簿価ベース」になる。例えば、1階の枠で上限額20万円分を積み立て投資したとする。5年たったときに時価評価額がいくらになっていても、つみたてNISAにロールオーバーするときには新NISAの1階部分で購入した金額20万円分が移管されたとみなされる。

 ロールオーバーした先のつみたてNISAの投資枠の上限額は年間40万円なので、この場合、40万円から20万円を差し引いた残り20万円の枠内であれば、つみたてNISA対象商品を新規資金で積み立てていくことができる。

 2階で購入した金融商品については、課税口座に時価で移管される予定。これは、新NISAの制度が2028年までしか決まっていないためだ(2029年以降も延長された場合にはそれ以外の選択肢もあるかもしれない)。

非課税期間の終了後はつみたてNISAにロールオーバーできる(写真:Zolak/shutterstock.com)
非課税期間の終了後はつみたてNISAにロールオーバーできる(写真:Zolak/shutterstock.com)

投資経験者は2階だけを使うこともできる

 新NISAでは、2階部分を利用するためには、原則、1階部分を利用することが前提と説明したが、例外もある。一般NISAを利用していた人(NISA口座開設者)や上場株式などの投資経験者は、1階を利用しないことを証券会社等に事前に届け出れば、2階だけ利用することもできる。

 この場合、投資できる商品は上場株式、つまり、個別株(国内株式・海外株式)に限定される。2階だけの利用を選択すると、ETFやREITなどに投資ができないので注意が必要だ。2階でETFやREIT、株式投資信託などを買うには、まず1階を使う必要がある。また、2階の投資枠だけを使うことになるので、投資できる金額の上限は102万円までとなる。

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