ボーナスでまとまったお金が入り、株や投資信託の購入を検討する人も多いだろう。投資をする際にぜひ活用を考えたいのがNISA(少額投資非課税制度)だ。売却益や配当にかかる税金がゼロになるお得な制度。現在、NISAには「つみたてNISA」「一般NISA」「ジュニアNISA」の3種類があり、「一般NISA」は2024年から「新NISA」に改正され、「ジュニアNISA」は2023年に廃止される予定となっている。
 中でも「つみたてNISA」は20年間非課税で投資ができ、長期の積み立て投資に向いている。いつ始めるのが適切なのか。長く続けるための秘訣は? 投資関連のイベントに数多く登壇し、個人投資家が疑問を感じるポイントを熟知する竹川美奈子氏の著書『こんなときどうする? どうなる? Q&A 3つのNISA 徹底活用術』(日本経済新聞出版)から一部を抜粋、再編集して解説する。

積み立てを始めるタイミングを計る必要はない

 つみたてNISAはいつ始めたら良いのだろうか。例えば、日本や米国の株価がとても上がっていると、積み立てを始めるタイミングを迷う。下がってから始めた方が良いのだろうか。

 投資というと「相場をみて売り買いするもの」「安いときに買って、上がったら売る」といったイメージがあるせいか、下がるまで待つと考える方も多いようだ。けれど、投資信託を一定額ずつ積み立てていく方法であれば、タイミングを計る必要はない。

 毎月(毎週や毎日でも)一定金額ずつ購入していくことを「ドルコスト平均法」と言う。この方法だと、価格が下がったときにはたくさんの口数(投信の単位)を購入し、価格が上がったときには少しの口数しか購入しない仕組みになっているからだ(図表1)。例えば、価格が1万口当たり1万2000円のときには1万円で8333口買える。一方、価格が5000円のときには1万円で2万口買える。

図表1 ドルコスト平均法による価格と購入口数の関係
図表1 ドルコスト平均法による価格と購入口数の関係
(出所)『こんなときどうする? どうなる? Q&A 3つのNISA 徹底活用術』167ページ
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 仮に価格が高いところから始めて、その後下がったとしても、たくさんの口数を買えてよかった、くらいに考えたい。積み立て投資を続けていき、最終的に受け取る額は基準価額と保有する口数の掛け算で決まるからだ。

  • 最高の投資タイミングは誰にもわからない
  • 株式の期待リターンはプラスである
  • 積み立て投資は下がったときにたくさん買える

 というふうに考えよう。

 積み立て投資において大事なのは、タイミングではなく、「タイム」だ。資産形成の土台作りとしての投資では、時間を味方につけて、長期でコツコツ元本と運用益を積み上げていくことが大切。そして、つみたてNISAでは自動的にそうしたことができる仕組みになっている。

続きを読む 2/3 頻繁に解約せず続けるための秘訣

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