市場に居続ける

 ちなみに、前述のチャールズ・エリス氏の著書『敗者のゲーム 原著第6版』(鹿毛雄二訳、日本経済新聞出版)には次のようなデータが載っている。S&P500指数のデータをみると、1980年から2008年の28年間という期間において「最も上昇したベスト10日(検証期間全体の0.25%にも満たない)を逃すだけで、リターンの平均水準は11.1%から8.6%へと、実に22%も低下する」「ベスト30日(対象期間の0.5%にすぎないが)を逃せば、リターンは11.1%から5.5%に半減してしまう」というのだ。

 エリス氏は株価がグンと上がるような状況を「稲妻の輝く瞬間」と言っている。リターンを上げるには、その稲妻が輝く瞬間に株式市場に居続ける(=Stay in the market)ことが大事だが、「相場がいつ急騰するか事前には分からない。大切なのは市場に居続けること」とエリス氏は助言している。

 「株は安いときに買って高いときに売ればいい」という人もいるが、言うは易く、実行は難しいもの。タイミングをみたり、予想して売ったり買ったりするのではなく、淡々と積み立てる、そして、持ち続けること(市場に居続ける)がとても大切だ。時間を味方につけて、お金が必要になるときまで、長期で資産を積み上げていくことが重要なのだ。

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