新型コロナウイルスの影響が続く中でもオンライン販売に力を入れ業績好調な米ウォルマート
新型コロナウイルスの影響が続く中でもオンライン販売に力を入れ業績好調な米ウォルマート

 初めまして。米国流通の最新動向について連載を執筆することになった後藤文俊です。私は在米生活36年で、コンサルティングキャリアは30年以上。自分自身を一言で表現するなら、熱血流通コンサルタントです。

 と言っても最初からこの肩書を標榜できたわけではありません。コンサルタントを始めた当初は、一生懸命なあまり空回りしたり、軽く見られたりすることが多かったように感じます。30年ほど前の流通コンサルタントは60歳代以上の人が多く、私は年齢より若く見えることもあり、初めて会う人からいぶかしげにジロジロ見られたり、値踏みされたりしたものです。

米国でもYouTuberが急増中

 ただ一部の年配経営者からは、私の熱心さもあってか、目をかけていただきました。それをきっかけに、全米を飛び回る私の行動力や情報収集力、仕事のスピーディーさなどが評価され、今では多くの企業から声をかけてもらっています。

 他のコンサルタントにはできないような身銭を切った実践リサーチが身上です。現場から得た知見や洞察を基に、クライアントの売り上げと利益の拡大を目的としたコンサルティングを提供しています。

 コンサルティング業務の傍ら「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」というサイトで、米国流通の最新情報を発信しています。2005年5月から毎日更新を続けて16年。投稿数は5700件を突破しました。多くのサイトに取り上げられているほか、2017年には1300以上のブログの中から価値あるブロガーを表彰する「BLOGOS AWARD 2017」で銀賞を受賞。コロナ禍でも日本と米国とを結びオンライン・コンサルティングを実施。ホットで役立つアドバイスを提供し続けています。

 趣味はピアノ演奏で、YouTubeに演奏動画をアップしています。ギター演奏の動画も名刺代わりに上げています。音楽は多くの人にウケがよいコンテンツであり、難易度の高い演奏をしているインパクトもあってか、動画を通じてすぐに顔と名前を覚えてもらえます。

 アップしている動画は、世界的ジャズピアニストである小曽根真さんの「We're all alone」から、ショパンの「幻想即興曲」まで、合計16本と多くはありません。しかし総再生回数は450万回以上です。まだYouTuberという言葉がなかった時代にアップしたものもあるので、総再生回数を稼げたのでしょう。

 現在は米国でも、コロナ禍で仕事の機会を失った芸能人や著名人、プロスポーツ選手などが続々とYouTubeに参入しています。しかし、視聴者数はそれほど増えておらず、YouTubeはレッドオーシャン化しています。

 米調査会社ペックス(Pex)によると、YouTubeにアップロードされている動画の約9割(88.4%)は、再生回数が1000回以下。再生数が1000回を超えるものは全体の1割ほどにすぎないということです。

 私は2020年に、7年ぶりに動画をアップしましたが、これまでと違い、1000回再生まで3カ月かかりました。以前は1年以内に1万回は再生されていたので、これもパンデミックの影響でしょうか。YouTuberも大変ですね。

米フェンダーによると、パンデミック前の業界成長率は10%程度だったが、同社は2021年に35%の売り上げ増を見込んでいるという
米フェンダーによると、パンデミック前の業界成長率は10%程度だったが、同社は2021年に35%の売り上げ増を見込んでいるという

 実はコロナ禍の中で、趣味としてギターを始める米国人が増えています。

 老舗ギターメーカーである米フェンダーによると、パンデミック前の業界成長率は10%程度でしたが、同社は2021年に35%の売り上げ増を見込んでいます。米国ではさまざまな業界でサプライチェーンの混乱が問題になっていますが、この問題がなければフェンダーの売り上げは史上最高の50%増になった可能性もあるとのことです。なぜでしょうか。

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この記事はシリーズ「後藤文俊のシン・店舗 in USA」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。