
米アマゾン・ドット・コムは2022年7月14日、プライム会員向けセール施策「『プライムデー(Prime Day)』で販売した商品数が、過去最高になった」と発表しました。
プライムデー開催を知らせる広告ページには、「プライムデーがやってきた(Prime Day is Here)」、「2日間のスゴイセール(Two days of epic deals)」などの惹句が踊り、目玉商品を多数訴求していました。こうした施策も奏功したのでしょう。

全世界で1分間に10万アイテムが購入された
これまでと同様に総売上高(販売金額)は非公表ですが、7月12、13日の2日間(48時間)にわたって開催した「プレセール」では、プライム会員が全世界合計で3億点以上の商品を購入。その“割引総額”は17億ドル(約2400億円)超だったとのこと。全世界で1分間に10万アイテムが購入され、米国内だけでも1分間に6万アイテムが購入されたというのですから驚きです。
大手EC(電子商取引)企業などをモニターしている米調査会社アドビ・アナリティクスは、22年のプライムデーでの米国のオンライン売上高が、7月12日は60億ドル(約8300億円)、13日は59億ドル(約8200億円)、合計119億ドル(約1兆6500億円)だったと推定。値引き率が高かったのは平均15%だった玩具や同12%のアパレルなどで、電化製品は同6%ほどだったと推定しています。
なお、アマゾンの食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」などの“リアル店舗”でもプライムデー・セールは実施されました。
アマゾン・フレッシュは(プライムデー直前の時点で)、南カリフォルニアに15店舗、ワシントン州シアトル市周辺に4店舗、イリノイ州シカゴ市郊外に8店舗、バージニア州に5店舗、メリーランド州1店舗、ペンシルベニア州1店舗、そしてワシントンD.C.に1店舗の合計35店舗、展開されています。
自動決済システム「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out、JWO)」と、フルサービス(有人)のレジが両方設置されている「ハイブリッド型アマゾン・フレッシュ」も、カリフォルニア州ロサンゼルス市郊外に7店舗、シカゴ市郊外に4店舗、シアトル市周辺に2店舗、バージニア州に4店舗の計17店舗あります。
ハイブリッド型は21年11月にオープンした(アマゾン・フレッシュとしては20店目となる)シカゴ郊外ウエストモント店のオープン時から、出店が続いています。一方、スマートカートシステム「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」が使えるアマゾン・フレッシュは21年8月にオープンしたメリーランド州チェビー・チェイス店(18店目)以降はオープンがありません。
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