試着室はウォークイン・クローゼットのような形で、横幅が150センチメートル、奥行きが180センチ以上あり、かなり広いです。その中に扉の付いたクローゼットと、扉のないオープン・クローゼットが備え付けてあり、どちらも奥行きは60センチほどでした。部屋の壁には20インチのタッチスクリーンと、ライトがつく鏡があり、タッチスクリーンには「ウェルカム・ツー・ユア・ルーム(Welcome to your room)」という挨拶と利用者の名前、そして「試着を始める(Get Started)」ボタンが表示されるので、そのボタンを押して、試着します。

2号店の情報はないけれど

試着室の中にあるクローゼット(写真:後藤文俊)
試着室の中にあるクローゼット(写真:後藤文俊)

 タッチスクリーンの下部には、「ジャスト・フォー・ユー(Just for You)」の文字とともに、レコメンドされた商品も映し出されます。試着するまでに実施したスタイル・サーベイや購入履歴などのデータを活用し、タッチスクリーンがパーソナルな「ルックブック(商品カタログ)」となっているのです。このタッチスクリーンからも、レコメンデーションされた商品を試着室に持ってきてもらうことができます。商品は、2階の倉庫から試着室内の扉のついたクローゼットに届けられます。ちなみに、この扉はロックされており、着替えている姿をスタッフに見られることはありません。

試着室に備え付けられた20インチのタッチスクリーンとライト付きの鏡(写真:後藤文俊)
試着室に備え付けられた20インチのタッチスクリーンとライト付きの鏡(写真:後藤文俊)

 試着を終えたら、購入しない商品はそのまま置いておき、購入したい商品だけをレジへ持って行きます。会計はクレジットカード、デビットカード、現金の他、手のひら決済「アマゾン・ワン(Amazon One)」が使えます。筆者は結局、ランニングシューズを含む10点を試着し、3点を購入しました。2桁の商品を試着したのはこれが人生初です。

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3/14、4/5ウェビナー開催 「中国、技術覇権の行方」(全2回シリーズ)

 米中対立が深刻化する一方で、中国は先端技術の獲得にあくなき執念を燃やしています。日経ビジネスLIVEでは中国のEVと半導体の動向を深掘りするため、2人の専門家を講師に招いたウェビナーシリーズ「中国、技術覇権の行方」(全2回)を開催します。

 3月14日(火)19時からの第1回のテーマは、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」です。知財ランドスケープCEOの山内明氏が登壇し、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」をテーマに講演いただきます。

 4月5日(水)19時からの第2回のテーマは、「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」です。講師は英調査会社英オムディア(インフォーマインテリジェンス)でシニアコンサルティングディレクターを務める南川明氏です。

 各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。

■開催日:3月14日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」
■講師:知財ランドスケープCEO 山内明氏
■モデレーター:日経ビジネス記者 薬文江

■第2回開催日:4月5日(水)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」
■講師:英オムディア(インフォーマインテリジェンス)、シニアコンサルティングディレクター 南川明氏
■モデレーター:日経ビジネス上海支局長 佐伯真也

■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)

>>詳細・申し込みはリンク先の記事をご覧ください。