
山口県阿武町で起こった4630万円の誤送金事件。すでに町役場が約4300万円ほどを確保したとも報じられましたが、そもそもが銀行に振込先データを渡す際に「フロッピーディスクを使っていた」ことなどツッコミどころが多く、その面でも、かなり注目されました。
Twitterでは「フロッピーディスク」というワードがトレンド入りし、「令和でフロッピー使ってるのにはビビる」といったコメントのほか、「フロッピーディスクとか生きてたんだな」と昔を懐かしむ声もありました。
日本人にも人気が高いカリスマ?小売店
一方、若者からは「フロッピー謎」「フロッピーって何それかわいい」など、そもそも「フロッピーディスクが記録媒体だということを知らなかった」という趣旨のコメントが多く投稿されました。
他にも、「まるで旧石器時代」「時代遅れ過ぎる」といった厳しい声、「今どき(フロッピーディスクを)持っている人は少ないだろうから、(情報)セキュリティー的には、相当高度な媒体」といった“嫌みな意見”も散見されました。
実は、私はいまだにフロッピーディスクを使っています。といってもパソコン用ではなく、ピアノ用です。私が使っているデジタルピアノは20年前に発売されたものですが、フロッピーディスクを使うと自動演奏ができるのです。
自動演奏が始まると、まるでプロが透明人間になって演奏しているかのように鍵盤が上下します。この機能を使って、YMOの名曲「東風(Tong Poo)」を“私一人で連弾”した動画(https://www.youtube.com/watch?v=2oZIizNM4jg)を「YouTube」にアップしています。
私が低い音のパートを弾いたものをフロッピーディスクに記録して自動演奏しながら、高い音のパートを実際に弾いて、連弾の形にしました。
曲のエンディングでは高い音のパートも自動演奏にして、私はピアノからギターシンセサイザーに楽器を変えて、伴奏しました。おそらく世界に前例がないであろう、マニアックな演奏スタイルです(笑)。自動演奏ピアノと連弾し、ギターシンセサイザーを弾く一人3役をこなすなんて、我ながらオタク趣味満載ですよね。ちなみに、このときには、ギターシンセサイザーの音をわざわざピアノの音に変えていて、そこにストリングスも重ねています。
この動画をアップした2013年に友人に視聴してもらったところ、「ピアノのイスをくるりと回転させてギターに持ち替えるという“アナログっぽい動作”」や、「自動演奏の記録媒体にフロッピーディスクを使っていること」などが“大ウケ”でした。
……と、前フリが長くなりましたが、今回は令和の今でも「アナログな経営スタイル」を貫きながらも大人気の食品スーパーの経営を分析してみます。米国でカルト的な人気を誇る「トレーダー・ジョーズ」です。日本人にも人気が高く、「米国に来るといつも買い物している」という人も少なくありません。
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3/14、4/5ウェビナー開催 「中国、技術覇権の行方」(全2回シリーズ)

米中対立が深刻化する一方で、中国は先端技術の獲得にあくなき執念を燃やしています。日経ビジネスLIVEでは中国のEVと半導体の動向を深掘りするため、2人の専門家を講師に招いたウェビナーシリーズ「中国、技術覇権の行方」(全2回)を開催します。
3月14日(火)19時からの第1回のテーマは、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」です。知財ランドスケープCEOの山内明氏が登壇し、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」をテーマに講演いただきます。
4月5日(水)19時からの第2回のテーマは、「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」です。講師は英調査会社英オムディア(インフォーマインテリジェンス)でシニアコンサルティングディレクターを務める南川明氏です。
各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■開催日:3月14日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」
■講師:知財ランドスケープCEO 山内明氏
■モデレーター:日経ビジネス記者 薬文江
■第2回開催日:4月5日(水)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」
■講師:英オムディア(インフォーマインテリジェンス)、シニアコンサルティングディレクター 南川明氏
■モデレーター:日経ビジネス上海支局長 佐伯真也
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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